　吉川団十郎の
　　≪御当地ソング普及の旅≫

　　私が死んでも歌は残る。
　しかし、歌い継がれなければその歌はいつかは消えて行く。
　そこで私は行動する。多くの人に歌ってもらうために・・・。
　　はたして団十郎の御当地ソング『下北半島』は
　地元住民に愛されるのだろうか？

　マイナーな世界を歩く者にも　美学と浪漫はある。
　　男・団十郎　今日は東か　明日は西か
　　　夕日に手を振り　日の出を待とう
　　　　闇夜に歌うは　つがい鳥　
　　　　　♪明日はホー　晴れるぞホー　夢見て眠れ♪

　　絶対に大願成就させたや　

　名曲『下北半島』ヒット大作戦

　『下北半島』をヒットさせるにはどうすれば良いか？
　〔皆さんからのアイディアを募集中！〕
　アイディアはこちら　danjuro1@outlook.jp

２０１５・２・７（土）　晴れ
　今月から有線放送（USEN）に私の歌が20曲も追加になった。
そこで何をリクエストするかと悩んだ。
当初は『下北半島』と一途に思っていたが、
それよりもっとインパクトのある歌でないと
聴衆者は食いつかないのではと考えた。
つまり聴いた人が「良い歌だな」と思っただけでは弱い。
　聴いた人が「もう1度聴いてみたい」と思うような歌でないと
リクエストはしてもらえない。
　
　そこで私は、もう『下北半島』にはこだわらないことにした。
そんな訳でスナックからいろんな歌をリクエストしてみた。
幸いなことに店内からならパソコンやアイフォンからのリクエストもOKだ。
そして流れている歌のタイトルやリスナーの反応が画面に表示されるから凄い。

　さて、リクエストをいろいろとやってみた。
その中で反応の良いのは、なんと真面目な歌ではなく、
コミカルなものだった。たとえば

●検診受けよう　　●納豆の唄　　●ラーメンの唄
●わりばしの人生　　●通り雨

　以上の5曲。

　そんな訳でこれからはこの5曲に絞って
『有線放送・ヒット大作戦』を展開しようと思う。

　「団十郎の夢を叶えてあげよう」とお思いの皆様、
どうか有線放送のリクエストを宜しくお願い致します。

２０１５・２・５（木）　晴れ　のち曇り
　配信カラオケ（ジョイサウンド）に
私の歌『下北半島』が入りましたので是非覚えて歌って下さい。
ただし（DAM）には入っていません。

　さて、今日の大事な話はこれからです。

　有線放送（USEN）に私の歌が新しく20曲も入りました。
吉川団十郎アルバム『ベストソング20』です。

　そこで皆さんにお願いがあります。
有線放送を備えている家庭や店に行ったら、
そこから私の歌を電話リクエストしてほしいのです。
　リクエストできる楽曲は次のとおり。

　歌手名は≪吉川（きっかわ）団十郎≫です（間違わない事）
●ああ宮城県　　　　　　　　●田舎者[キャニオン発売]　
　吉川団十郎アルバム『ベストソング20』に入っている20曲は
●ああ宮城県・第2章　　　　　●高山まつり
●下北半島　　　　　　　　　●貴州（きしゅう）旅情　　
●桜咲く道　　　　　　　　　●追想歌（ついそうか）
●通り雨　　　　　　　　　　●夢を求めて
●わりばしの人生　　　　　　●すばらしきかな人生
●カモメ　　　　　　　　　　●蕪栗沼愛歌（かぶくりぬまあいか）
●のんきなムツゴロウ　　　　●はるばるヤンバルクイナ
●富良野旅情　　　　　　　　●検診受けよう
●納豆の唄　　　　　　　　　●ラーメンの唄
●四国路巡礼　　　　　　　　●あいたくて

　歌手名が≪宮城の団十郎≫で入っている歌は
●貴州（きしゅう）旅情[クラウン発売]
●大樹（たいじゅ）[クラウン発売]

　歌手名が≪吉川団十郎一座≫で入っている歌は
●キューピーちゃん（キャニオン発売）

　歌手名が≪清水アキラさん≫で入っている歌は
●空き缶の歌（作詞・作曲は吉川団十郎）

　以上、リクエスト宜しくお願い致します。

２０１４・１２・６（土）　晴れ　のち曇り
　『慣性の法則』と言うのがある。
　静止した物体は何らかの力が働かない限り静止を続ける。
逆に運動している物体は何らかの力が働かない限り運動状態を続ける。

　芸能界の活動も慣性の法則と同じである。
　ひとたび売れ出すと放っておいてもマスコミ・口コミで次々と回転して行く。
逆に、ひとたび止まってしまうと誰も見向きもしなくなり、「過去の人」となり、
どんなに努力しても動くことはない。
私はその慣性の法則を体験した貴重なタレントである。
そもそも情けないのは、
動き出した自分にブレーキをかけたのが自分だったときてる。
そして膠着（こうちゃく）状態はなんと35年以上も続いているのだから長い・・・。
しかしその間、私は歌を書き続けてきた。
　「いつかこの歌が評価される時が絶対に来ると信じ・・・」
でも最近では「私が生きている間は無理かも・・・」なんて弱気になっている。

　私が芸能界を引退したあとにカンバックのチャンスは３回あった。
　１つは
中央の某テレビ局のワイドショーのコメンテーターの話がきた。
　次は
中央の某ラジオ局からＤＪの話がきた。
　３つ目は
某ローカルテレビ局のワイド番組のメイン司会者としての話があった。

　だがその３つとも私は断った。
その時は陶芸家としての仕事に日々充実していたからだ。

　さて現在の私は体力もなくなり、陶芸の仕事にも限界がきてる。
声帯も衰え始まっている。
そこで、残りの人生は何にチャレンジするのか？　である。
私としてはこれまで創って来た多くの歌が
どれだけ世間に通用するのか勝負をしてみたい・・・。
そこでだ、慣性の法則によって動かないままでいる
現在の団十郎を何とかして回転させてみたいのである。
　来年こそ、真剣に運動をしてみよう・・・。
　「人生、ラストチャンス！」

２０１４・１２・５（金）　曇り　いちじ雪
　11月3日と5日の日記の続き。

　歌『はばたけイーグルス』が有線放送から流れても良いのか？　と
楽天球団に問い合わせてみたら、
「詞の1部に問題があるので駄目です」と言う答えだった。
つまり、　♪楽天　ゴールデン　イーグルス♪　の部分の
『楽天　ゴールデン』が駄目だそうだ。

　そこで残念だが有線放送へ入れるアルバム『団十郎ベストソング20』へは
『はばたけイーグルス』の歌をカットせざるをえなくなった。

　早速、有線放送へアルバム『団十郎ベストソング20』を送った。
そしてそのアルバムの楽曲が審査されることになる。
審査目的は
「音質が悪くないか」
「作品がプロレベルに達しているか」
「放送禁止用語を使用していないかどうか」
　たぶんこの３点だろう。

　数日後、有線放送から手紙が届く。
　「審査合格！」

　さて話は変わるが、
ジャスラック（著作権協会）へ私個人が加入するための申請をしていた。
その通知が昨日届く。
　「見事承認される」
　通知内容は「さて、当協会の理事会におきまして、
貴殿と著作権信託契約を締結することが承認されました」

　ところで、またまた話は変わるが、
昨日、ある音楽会社から電話が入る。
私の楽曲に関心があると言う。
そこで、「年末もしくは年明けに会いませんか？」と言われる。

　なんか来年は面白い展開になるかも・・・。
でも、これまでも「良い展開になりそう」と思っていたものが
最後の最後にどんでん返しとなり、
すべて御和算となった例が何度かあるだけに
喜ぶのはまだまだ先の事・・・。

２０１４・１１・５（水）　晴れ
　『下北半島』を有線放送に入れる事は決めた。
そこで『団十郎20曲入りアルバム』を作って、それを入れてもらおう。
さてそのアルバムに収める20曲選びで今、手こずっている。
好きな曲がありすぎて・・・。
　そんで10年前に作った楽曲『はばたけイーグルス』を入れたらいいな、
と思った。
　しかし、あれっ？
「商標権無断使用で楽天からクレームがつかないかな？」と思った次第。
そこで１度楽天に盤を送って問い合わせてみることにした。
　さて、どうなることや・・・。

２０１４・１１・３（月）　晴れたり曇ったり　いちじ雨
　『下北半島』、この歌を配信カラオケに入れたいと思い、
2011年1月に署名運動をスタートさせた。
するとたちまち2か月で1,000名の署名が集まる。（感激！）
その署名用紙やＣＤ盤や、なにやらかにやらをまとめて準備を終え、
配信カラオケメーカーへ持って行くばかりにしていたところへ、
なんとあの東日本大震災が起きてしまった。
　「こんな時期に署名用紙を持って行けるわけがない」
仕方なく断念する。

　ところがだ。それから3年と8か月、
とうとう配信カラオケの『ジョイサウンド』から
配信される事になったのだ。11月23日だそうです。
　署名をしてくれた皆様へ心より感謝します。

しかし配信カラオケのメーカーはジョイサンだけじゃない。
1番大きいメーカーは『ＤＡＭ（ダム）』である。
このメーカーに入るにはそう簡単ではない。
　次なる試練が待ち構えている。

　そこで次なるアクションをしなくてはいけない。
そこでたとえばだ、この歌を知らない人達にとっては
配信カラオケに入ったところで歌いようがないのである。
だとすれば、すべての配信カラオケに入ったところで意味がない。
だから順序としては、まず歌を聴いてもらわなくてはいけない。
そこで考えた。配信カラオケよりさきに、まず有線放送へ入れようと・・・。
そして調べたらマイナー盤（プライベート盤）を有線放送へ入れるには
お金が掛かるそうだ。7万円也。
　高いように思えるかもしれない。しかしこの値段は妥当だと私は思う。
　1曲、7万円なら高いかもしれない。しかしだ、盤1枚で7万円なら高くはない。
盤1枚にだいたい20曲は入る。
そこで早速、スナック団十郎（店）へ有線放送を入れてもらった。
そして今、7万円で盤を入れてもらうための準備をしている。
　やることがいっぱいある。
まず盤に録音する20曲を選び、その20曲のボリュームの調整等。
それよりなにより大変なのは著作権の問題だ。
私は著作権協会（ジャスラック）に個人として加入していない。
古い曲に関しては昔在籍していた
ヤマハ音楽出版を経由して楽曲の登録をしていただけ。
そんなヤマハさんとは現在タレント契約をしている訳ではない。
と言う事で、新しい曲に対して現在フリーの私はジャスラックへ
個人的に著作権管理を依頼する必要がでてきた。
そんな訳でジャスラックへ加入するのための審査に必要な書類等々、
とても緊張する作業を毎日やっている。
そして審査が通ったとして、その後も大変な作業が残っている。
それは、私の全ての楽曲の登録書類を提出しなくてはいけない（譜面も記入）。
　とりあえずこれから20曲の譜面を書かなくては・・・。

　そんなこんなで、『下北半島』ヒット大作戦は不滅ですよー。

２０１２・１１・２３（金）　雨　午後から曇り
　AM７：００、目を覚ます。
　９：００から奥州市江刺駅周辺の商店街でチラシを配ることにした。
しかし雨が降っている。そんな訳で
オーバーコートを着て、傘を差して、手袋をして、帽子をかぶって
戸別訪問をして歩くのはかなりの重労働である。
１時間も歩いていると戸別訪問が苦痛になってきた。
民家にチラシを配ったとしても
相手はキョト～ンとしているだけでまったく効果がないように思える。
（助けて氏家君。オラ、どうすればいいの？）

　そこで考えた。
意味のある訪問とは・・・。はたして何処に行けばよいのだろう？

　「そうだ、お寺や神社へ行こう！」
　お寺・神社を探して歩く。そしてお寺を見つけてはピンポーンを鳴らし、
「平泉の歌を作ったので聴いて下さい」と言ってはチラシとアルバムを手渡し、
「御代は要りません。聴いてもらえるだけで嬉しいです」と付け加えた。

　もうタダで結構。住職さん、檀家さんたちに歌を聴いて貰えれば、
私としても大きな宣伝になると思う。

　３時間も町の中を歩いていたら、膝が痛くなってきた。
もう限界だ。オラ、もう帰ります。

　途中、宮城県田尻町の蕪栗沼（かぶくりぬま）に寄って雁を撮影する。

　PM８時、帰宅。

２０１２・１１・２２（木）　晴れ
　朝の８：００、家を出発。東北自動車道にて岩手県一関（いちのせき）市へ。
アルバム『北の大地の鬼の唄』のキャンペーンに向かう。
　もしかして、一関市にコミュニティFMがあるかもしれない。
そこで友人のFM岩沼の渡辺局長に電話をして聞いてみた。
すると「一関市にあるよ。あと花巻市と奥州市（旧・水沢市）にもあるので
俺から『団十郎が行くので宜しく』と電話をしておくから・・・」と言ってくれた。

　11：００、一関コミュニティFMを訪問。
すると新田さんと言う、若くて美人の女性が応対してくれた。
でも若いだけあって昔の団十郎の存在をまったく知らないようだ。
それとあいにく上司の方々が留守だと言う。
そんな訳で私のCD・DVD『アルバム・北の大地の鬼の唄』を置いて局を出る。

　それでは次に花巻市の『えふえむ花巻』に行くことにした。
途中のコンビニで昼食用のパンと牛乳を買っていたら携帯電話が鳴った。
　「もしもし、私は一関FMの『塩釜』と言う者です。今、局に来て見ると机の上に
団十郎さんの名刺が置いてあったのでビックリしたんですよ。
私は東北放送ラジオの団十郎さんがやっていた『サンデーAMO』のファンで
よく聴いていたんですよ。それでですね。
私の番組に夕方5：20からゲストを迎えて対談するコーナーがあるので、
今日のゲストとして出場してもらえませんか？」とお誘いを受けた。
　私は「今、花巻のFMに向かっているので、5時までなら一関市に戻れるので
喜んで伺います」と答えた。（ちょっぴり嬉しい団十郎なの）

　PM２：００、花巻駅前にある『なはんプラザ３F』の『エフエム・ワン』に着く。
　放送局長は落合さん。
CD・DVDを手渡すと快く対応をしてくれた。私は満足して局をあとにする。

　３：３０、今度は奥州市（水沢地区）にある。『奥州FM』に挨拶に行く。
佐藤さんと言う名物局長がいた。
彼との話の中で感じたのは、コミュニティ放送局が
AM局に対し、真っ向勝負を挑み番組を作っているといった強いパワーを感じた。
　そういえば岩手県は日本の県の中で面積が一番広い（四国と同じ面積）。
　岩手の県庁所在地は盛岡市。でも盛岡市は北部にあるのに対し
逆に奥州市・一関市は南部である。
そうなるとラジオ・テレビの催し物情報やローカルCMなんかは
放送エリアが広すぎて中途半端になってしまう。
そこで県のはずれにある一関市や奥州市のコミュニティFMでは
地域密着形の情報番組に徹底しているのであった。
だからリスナーの多くもローカル局にチャンネルを合わせて聴いているようだ。
「恐るべしコミュニティFM！」
　それともう1つ。
奥州市と一関市の人たちは、よくこのような言い方をする。
「俺たちは『伊達藩だもん』。
相去（あいさり・金ヶ崎市）から北の人たちは『南部藩だもん』」ってね。
　伊達藩と南部藩、凄いライバル心があるみたい！？
そんな訳で宮城県人は伊達藩と言う事もあり一関市・奥州市の人たちからは
県境を感じさせないくらい好意を持って接してもらえるのでとても嬉しい・・・。

　４：00、奥州FMをあとにして、一関市へ向かう。

　５：00、一関FMに到着。
　　　FMの営業担当の佐藤君と言う２０代の青年がいた。そしたら彼は
　「私は団十郎さんの『キューピーちゃん』が好きです」って言うじゃな～い。
　「なんでそんな古い歌しってんの？　３８年前の歌だよ」
　「私はお父さんに子供の頃、よく聴かせてもらって知っているんです」だって。

　お昼に電話をくれた塩釜氏はアナウンサーをやっている人で
スタジオ内で生番組をやっている男性だった。
　５：２０から私はゲストでスタジオのマイクに向かった。
私がインタビューを受けて１０分くらいして、ある男性が局の中に入って来た。
そしたらFMの社長さんだそうだ。
　村上社長は家に帰ろうとして、局を出て車に乗りカーラジオのスイッチを入れたら、
聴いたことのない強烈な個性の男性の声が聴こえてきたので
聴き入ってしまい、堪らず車を止め３階まで駆け上がってきてくれたというではないか。
とにかく、スタッフの皆さんから大歓迎して頂き、恐悦至極のひとときでした。

　PM６：３０、一関駅前の中華ソバ屋でとんこつラーメンを食べる。
　７：３０から駅前のスナック街でチラシ配りを開始。
チラシを配って６軒目のスナック『花利満（ハナリマ）』に入って行くと
ママと男性客２人がいた。
　私は「宮城県の音楽家ですが、実は平泉の歌を作ったんで
地元の人たちに聴いて頂きたくて宣伝して歩いてます。
チラシだけでも受け取って下さい」って言いながらチラシを手渡した。
そしたらママとお客が
　「団十郎でないの？」
　「なんで俺ば知ってんの？」
　「知ってっちゃ、俺たち宮城県人なんだもの」だって。
そしたらママは金成（かんなり）町出身で高校は、ときわぎ高校だったとの事。
また、お客は隣町の金成町（宮城県）から飲みに来ていたそうだ。

　金成町の人たちが飲みに出かけるときは一関市に来るみたい。
つまり県境に住んでいる人たちにとっては県の壁って関係ないそうだ。
　CD・DVDを買って頂く。
５０分くらい、なんだかんだと話に花を咲かせ時間を過ごす。

　８：３０、スナック『花利満（ハナリマ）』を出てよそのスナックにチラシを配って歩く。
　３０分ほど配ってから駐車場に戻る。
　一関の繁華街を離れ隣町の
平泉バイパスのトラックターミナルみたいな所に車を止め、寝る。

２０１２・１１・２１（水）　晴れ
　先日、友人のK男さんが遊びに来た。
彼は私より半月だけ遅く生まれた団塊世代。
仕事は足で稼ぐセールスマンである。
1日３・４時間はたっぷりと歩いて営業をするらしい。
そしたら、「最近は腰が痛くて、訪問して歩くのが辛くなった。だから
あと２年くらいしたら辞めるよ」と言うではないか。

　そこで私は思った。
歩きのプロでさえ年齢的に限界にきている。だったらこの私なんか、
足で稼ぐ営業なんかはもう無理なのでは・・・。
たとえやれたとしてもあと２年くらいだろう。「急がなければ！」

　そういえば今年はまだ『下北半島』の歌のキャンペーンは１回もやっていない。
そこで下北半島へキャンペーンに行こうと思ったが
なんともう青森は雪が降っているらしい。
これでは車中泊の旅はもう無理。凍え死んでしまうだろう。

　そこで考えた。
「よ～し、岩手県の平泉・一関市・奥州市へ行こう」。
あそこなら宮城県を越えてすぐの所。
気候は宮城県に近いはず！？
そして、歌『平泉炎上』『北天無情』（アルバム『北の大地の鬼の唄』の挿入歌）の
キャンペーンをやろう。
と言っても放送局へ行くわけではない。
平泉・一関・奥州市の商店街や住宅地を戸別訪問して歌のチラシを配るだけなの。
そしてチラシを受け取ってくれた方で興味のある方がいたらCD・DVDを買ってもらう、
って言うレベルの話。
　
　それでは明日の朝、私は平泉へ出発します。
HP愛読者の皆さん。この『CD販売の旅』の結果は
旅から帰って来てのお楽しみ・・・。乞うご期待！

　≪追伸≫
　この旅は、「まだ見ぬ親友に出会う旅」。今回の旅ではどんな人達と出会えるのだろう。

２０１２・１１・１９（月）　晴れ
　青森県下北半島や岩手県へ
歌『下北半島』『北の大地の鬼の唄』（ＣＤ・ＤＶＤ）の
キャンペーンや訪問販売へ行こうと思って盤やチラシをいっぱい作った。
そして今週の木曜日に出かけようと計画していた。
ところが今朝のテレビの天気予報を見て唖然とする。
　「昨日の青森県では例年より15日も遅い初雪が降りました。
岩手県では10日遅い初雪でした。そして盛岡の気温は－２℃」だったんだって。

　なんだべ。これでは私の訪問販売計画は中止だべっちゃワ。
んだって夜は車に寝るつもりだったんだもの。
高速代・ガソリン代を考えるとホテル泊まりは絶対に無理なの。

　北国への旅は１１月に入ってしまうと、雪が降って厳しいっつう事だ。

２０１２・９・２３（日）　雨
　私は全国作曲の旅の話になると、よくこんな言い方をしている。
　「６０歳を過ぎてしまったので急いで旅に出ないと
いつ歩けなくなるか分からない。だから俺は焦ってるんだよ・・・」

　すると多くの人はこう反論してくる。
　「６０歳代でそんなこと言ってはダメでしょう。
そんなに焦らなくてもいいんじゃないですか。まだまだ大丈夫ですよ」
　私はこんなアドバイスしかできない人には「馬鹿者！」と言いたい。

　たしかに男性の寿命は８０歳になっている。
しかしそれは心臓の動いている寿命なのだ。
でも全国を旅をするには足腰のすべてが完璧でなければダメ。
つまり老人の健康寿命は７０歳くらいではないだろうか？。
だとすれば私はもうすぐ６５歳。あと５年で健康寿命の限界に達する。
その証拠に２ヶ月前椎間板ヘルニアになってしまった。
なってみて思ったのは
「これで作曲の旅の寿命がかなり縮まってしまった」と・・・。
　それどころか歌手の健康寿命には足腰より重要なものがある。
声帯である。痰がからまるようになると声がガラガラになる。
前歯が抜け入れ歯になってしまうと正確な発音ができなくなる。
耳が遠くなる、などなど・・・、
老人の歌手には恐怖がイッパイだ。

　とにかくアマチュアなら別だがプロとして活動する人なら、
６０過ぎたら何事もやり残しのないように１歳でも若い内に行動しないと
後悔することになるだろう。

　このような恐怖心は若くて健康な人には分からないだろうね。

　【東京のTIさんからのメール】
　団十郎さん、お久しぶりです。
『下北半島』の歌のヒット大作戦、アイディアを考えました。

●音頭にする
“ご当地”の冠された曲は、夏祭りで使いやすい。

●みんなのうた
映像（アニメか紙芝居）も付けた　完パケを持ち込む。

●有線
リクエストしまくり。

　いかがでしょうか？

團アイディアありがとう。でも３つとも不可能です。
●音頭にする。
　音頭調にすると和太鼓などが入り少しコミカルな歌になってしまいますし、
お祭りの時以外は誰も歌わなくなるでしょうね。

●みんなのうた作戦。
　これこそ不可能の極みです。現在の私は100％相手にされる訳がないです。
（詳しく書くことは致しませんのであしからず・・・）

●有線、リクエスト作戦。
　まったくの無名歌手であっても昔は有線放送からヒットしたなんて事がありましたが、
現在では有線放送のシステムがガラリと違ってしまい、
マイナーな歌手は有線放送からヒットするなんて事は皆無に近いです。
　昔は各県に有線放送局がありましたが現在は全国に２ヶ所くらいしかありません。

　メジャー歌手なら新曲発売と同時に無料で有線に入るシステムになっていますが
マイナーな歌手は入れません。
（現在の私はメジャー歌手ではありません。「これ以上、言わせないで！」）
　ただしマイナー歌手でもお金を支払えば入れるそうです。
しかし有線放送にマイナー盤を置いてもらうには、もう1つ条件があるとの事。
それは必ず歌手の家に有線を引くのが条件なんだって。
とはいうものの1日に何度もリクエストする
「リクエストのサクラも禁止」なんだって。

　たとえば、メジャーチャンネルに入ったとした場合ですが、
曲のリクエストをすると６時間も待ち時間があるくらい混みあっているそうです。
そうなるとリクエストしたお客さんは既に帰ってしまい、聴く事はないみたいですね。
こういった現象がなぜ起こるかというと、
全国各県からリクエストが１局に集中するためなのです。
昔は各県ごとに放送局が何局もあったから５・６曲後くらいでかかっていました。
　
　逆にメジャーではなくマイナーチャンネルに楽曲が入った場合は
４曲後とかなのですぐかかって良いように思えますが
全国からのリクエストなのに４曲後と言う事はもしかして極端な話、
全国で数10人くらいしか聴いていなかったりして・・・。
つまりマイナーチャンネルは素人レベルの曲が多すぎるのでリスナーが少ない
と言う事になるのではないでしょうか！？。
とにかくこのマイナーチャンネルは一般人で聴く人は少ないと言う事です。
つまり決定的な理由は、今の時代、有線放送のチャンネルが３００チャンネルもある
と言う事です。

　いずれにしても、私はお金を支払ってまで入れるくらいの余裕のある生活は
していません。だからいずれにしても無理な話です。（これ以上、言わせないで！）

２０１２・８・２６（日）　晴れ
　私の青春時代、映画と言えば日活の青春映画が黄金期だった。
吉永小百合・松原智恵子・和泉雅子の日活３人娘が人気があり、
私は同じ歳の和泉雅子の大ファンだった。

　1989年、和泉雅子は北極点を目指し世界で２人目の踏破を成し遂げた。

　その和泉雅子が２日前のTBSテレビ『あの人は今』に出演していた。
　その中での話。
その冒険に掛かる費用は１億３千万円だったそうだ。
そのためのスポンサーを求めて彼女は各企業を回って歩いたと言う。
しかし、３００社回ってもスポンサーになってくれた企業はまったくなく
断わられ続けたそうだ。それどころか芸能界からも
「彼女はノイローゼ（精神病）にかかってしまったのでは」と囁かれる始末。
それで彼女は自ら1億円の借金をして北極に向かって行った・・・・・・・。

　そのテレビを観て私は思った。
　「私ももう一度、和泉雅子のように何かに打ち込んで頑張らねば」と・・・。
　そういえば、『下北半島ヒット大作戦』を大震災のために
中断したままでいる事を思い出す。
　「よ～し、秋になったらもう一度下北半島にキャンペーンに行こう」

２０１１・４・７（木）　晴れ
　私のラジオ番組（コミニティＦＭ）がお陰様で
３局から放送されるようになりました。
　『ＦＭいわぬま』と『ＦＭたいはく』、それと今月から下北半島にある
『ＦＭむつ』からも放送してもらえることになりました。

　ＦＭむつ　の放送時間は毎週金曜日（明日）のＰＭ８：３０～９：００まで。
再放送がその次の日、毎週土曜日のＰＭ５：００～５：３０まで。

　これで『下北半島』の歌が御当地ソングとして
親しまれる日が少しは近くなったかもしれません。
とにかく嬉しいです。
　『ＦＭむつ』さんのご厚意に心から感謝せずにはいられません。

　最近のＨＰの話題は東日本大震災のほうのページに集中してしまい、
こっちのページがすっかり忘れられた存在になってしましました。
本来ならこっちのほうが盛り上がっているはずなのに・・・。

２０１１・３・５（土）　晴れ
　ニューヨークにパンダのぬいぐるみを着た『殴られ屋』が現われ
凄い人気だそうだ。
　そこで私は思った。これは『下北半島』の歌をヒットさせるための
ヒントになるのではないかと・・・。
とにかくどんなパフォーマンスでも良い、
マスコミや大衆の話題になるパフォーマンスはないものか？

　そこで長谷部君、君なら良いアイディアが浮かぶんではないでしょうか？
君の頭脳なら絶対に考えられるはずです。「何か考えて、チョーダイ！」
もし君の考えたアイディアが採用になったなら、「千円はもう要りません」

　シンちゃんや皆さんも考えてチョーダイ！。
団十郎がどんなパフォーマンスやれば良いのかを・・・。

２０１１・３・１（火）　曇り
　【池田市のヒロミツさんからのメール】
　ご無沙汰しております。　関西北海道クラブのヒロミツでございます。
この度は「夕刊フジ」へのご掲載おめでとうございます。

早速「下北半島」の歌のＰＲｋアドバイスいただいてきた
「大阪青森情報センター」へＨＰからの掲載記事を
プリントアウトして昨日持参してきました。

　突然の訪問で名刺を渡したところ、当初は怪訝そうな顔をしていた
担当者も「私も宮城出身ですから吉川団十郎さんは良く知っています。」
と笑顔になりました。
宮城での吉川団十郎さんの凄さを垣間見させていただきました。

　関西宮城県人会とは当関西北海道クラブも
「北海道及び東北6県ゴルフコンペ」等で交流もあり、
その事は宮城県大阪事務所の方もご存じだと思いますので、

　団十郎さんに取りましては関西でチョロチョロと動かれて
ご迷惑だと感じられておられるとは思いますが、
私のわがままをお許しいただければありがたいです。

團いつもいつも宣伝して頂き嬉しいです。
　これでいて私は結構シャイなんですね。
だから自ら訪問する形での宣伝が苦手なんです。
ですのであなたのような方がおられると凄く助かります。
そんな訳で関西地区等の宣伝を今後共宜しくお願い致します。

　私が今度関西に行く事がありましたなら
必ずあなたに会いに伺います。その時は宜しく・・・。

２０１１・１・２７（木）　晴れ　のち雪
　（本当はこういう事は書きたくないのだが書かざるをえなくなった）

　『キャンペーン』と言うのがあって、それは期間限定だったり、
地域限定で行なわれるものだ。

　さて現在私は『下北半島』の歌をヒットさせるためにと
チョクチョク下北半島に出かけて行っては
キャンペーン（宣伝）を自腹を切ってやっている。
　そしたら先日、仙台の友人が電話をかけてきてこう言った。
　「今度、高校時代の皆が集まって仙台で同級会をやるんだげんと、
団十郎がそこに来てＣＤ売ったらいいんでないの？。
歌は歌わなくてもいいから・・・」
　それで私は断わった。そしたら数日後、その友人から手紙が届く。
　「貴方を心から応援しようと思ったのですが、
貴方にはプライドがあったんですね。・・・・」

　私としてはプライドが高くて「ノー」と言ったのではない。
断わった理由は２つある。

　私はプロのタレントである。
だから私は行政や企業や町内会から依頼され、
講演会やイベントに出向く。そうして頂いたギャラを収入源として
生計をたてている。
　以上の理由により、宮城県内での会合の席に団十郎を呼びたいと
思った場合は出演料が発生するのである。
（チャリティーやボランティアの場合は別）
たとえ友人からの依頼であってもギャラは頂く。これだけは平等に頂いている。
そうしないことにはギャラを払って私を呼んでくれる方々に失礼だからだ。

　それと、もう一つの理由。

　この場合は「押し売り行為」になるから断わったのだ。
　こういった他人が集まる同級会へ物品を販売に行く場合は
来場者全員の許可が必要である。
参加者の中には私を支援する気になれない人だっているだろうし、
ＣＤを買いたくない人は気まずくなったり不愉快になったりするだろう。
　そんな訳で私の友人が一人で決めた話に私がその気になって
ノコノコ出向いて行く訳にはいかない。
参加者にとって私は『勝手に現れた招ぬかれざる客』なんだから。
その辺のところ、どうか御理解頂きたいと思う。
とは言え、私の友人に大きな誤解を与えたのは
私の説明が足りなかったからだろう。

　『下北半島』のキャンペーンは
下北地方と言う地域限定で行なっているものである。
それを宮城県でも同じように全てのイベントをノーギャラでやっていたのでは
私は生活が出来なくなってしまう。

２０１１・１・１９（水）　曇り　ときどき晴れ
　私は『下北半島』をヒットさせると高らかに宣言したが
実際のところその確率は限りなく０％に近い。
その現実を１番知っているのもこの私である。なぜなら、我ら世代の
現役の大物演歌歌手でさえ何年もヒット曲を出せないでいるのだから・・・。
それなのにローカルでそしてインディーズ（自主制作）のこの私が
絶対にヒットを出せる訳がない。
もしこのような状況からヒット曲が生まれたとしたら
それは『奇跡』というものである。

　そこで私は思う。「その奇跡の山とやらをよじ登ってみたい」と。
何処まで高い山なのかは知らないが５年くらいかけてチャレンジしてみたい。
これが私の言っている「人生のラストスパートなのだ」
絶対に起死回生の策はあるはず・・・。

　今日も署名活動用紙『下北半島を配信カラオケに入れよう』が
何枚も我が家のFAXに送信されてきた。
「ありがとう、団十郎ファンの皆さん。俺はガンバルよ～」

（署名用紙はここからコピーしてね）　A４サイズです。

１０・１２・２３（木）　晴れ
　18日の東奥日報に載った私の記事です。
クリックすると新聞記事が出て来ます。
その紙面の上で右クリックして下さい。
次に「右へ90度回転させる」と正常になります。

１０・１２・１８（土）　晴れ
　今日の東奥日報（青森県）に私の歌の記事が大きく掲載されました。
　お陰様で今朝から電話がかなりなりました。
下北の親友達が喜んでくれたのです。
しかし、親友とは言っても１０月の１８日までは他人だった人たちです。
私が何も行動しなかったら永遠に他人だって人たちです。
　「旅はするもんですなぁ」

　それと仙台の『在仙下北会』の会長さんが新聞記事を読んで
CD・DVDの注文をしてくださいました。
　私が「仙台からどうやって新聞の事を知ったんですか？」と質問したら、
「故郷が下北なんで『東奥日報』をネット契約して読んでるんです」だって。
　とにかく、池田市のヒロミツさん。仙台の下北会の人達に
繋がりがもてたということは大きな収穫ですよねぇ。

１０・１１・２８（日）　曇り
　【池田市のヒロミツさんからのメール】
　先日は私の提案をＨＰに掲載していただきありがとうございます。
今回はその後のふるさと会（県人会）についてのフォローです。

そこで、団十郎さんの「下北半島」の歌の話をすると、
担当者さんから
「是非下北半島の活性化の為に全国に広めて欲しい」
との励ましの言葉がありました。
　理由は12月に下北半島経由で新幹線が開通予定で、
これを機会に下北半島に全国から遊びに来てもらいたい、

しかし、これといったＰＲできるものがない。
是非団十郎さんの「下北半島」の歌とタイアップして
観光振興に協力してもらいたい
(正直言って団十郎さんの事は知らないようでしたが・・・)。

今、下北半島のむつ市や風間浦村の観光協会で
一緒にＰＲしてくれる人やものを探しているので、
是非そちらへも連絡・提案して下さいとの事でした。

「下北半島」の大ヒット祈念しております。

團わざわざ私の為に動いて頂きありがとうございます。
よく考えてみれば、そうなんです。
新幹線が野辺地まで開通するんですよね。
その時に私の歌が利用してもらえればラッキーなんですが、
どうやら私の動いたタイミングが遅かったのかもしれません。
でも青森の冬は雪が多いので観光において新幹線が
成果を上げるのは春からかもしれません。
と言う事は、チャンスが無きにしもあらず・・・。

　風間浦村の商工会会長には先月訪問してDVDを
届けてきました。

　それではまた何かアイディアがありましたなら
アドバイスをお願い致します。

１０・１１・２１（日）　晴れ
　ＡＭ８：３０、出発。宮城県に向かう。
途中、運転しながらＦＭアジュールで出会った歌手、
木田俊之さんから頂いたＣＤを聴く。
　聴いてビックリ！
「上手い、実に上手い！」
　私は冷や汗をかいた。
と言うのは実は青森の人達は歌が上手いのだ。
それとカラオケスナックでは青森県の歌ばっかり歌われている。
特に下北半島の地名入りの歌ばっかりだ。
その数が多すぎる。あんなにあるとは思いもしなんだ。
そしてそんな中に私が割って入ってしまったのである。
この下手くそな歌手・団十郎がだ。
でも今更、逃げるわけにもいかない。

　そこで私は次なる一手を考えながら
ハンドルを握り宮城県に向かっていた。

　ＰＭ４：００、我が家に到着。

　今回のＣＤ・ＤＶＤの売り上げ合計は３５枚

１０・１１・２０（土）　晴れたり　曇ったり
　朝１０：００、むつ市内にある『斗南（となみ）温泉』に行く。
その後、時間がたっぷりあるので本州最北端の大間崎へ行く。
　大間崎でビデオを撮影していたら、観光客の家族連れから
「写真を撮ってくれませんか」と言われ、撮ってやった。
そしたらその中の御主人が「あれっ！　俺の帽子と同じだ～」と言う。
それで、よくよく見たら「あれっ、本当だ～」
そこで、二人一緒に記念の写真。「はい、ポーズ」

　ＰＭ４：００、『むつグリーンホテル』にチェックイン。
　６：３０から『ＭＣクラブ１０周年記念パーティ』が開催される。
そのゲストとして２曲を歌うことになっている。
しかし私はおまけのゲスト。メインのゲスト（歌手）は『金澤未咲』

　５：００からリハーサル。

　そしたら同じホテルの大ホールでは『チャリティーカラオケ大会』が
同じ時間に催されようとしていた。
そこでその会の会長さんに私の宣伝チラシとＣＤを手渡した。
そしたら、このチラシのことは分かっていたとのこと。
つまり前回来た時に５０枚くらい、いろんなスナックに配って歩いた、
そのチラシがいろんなお客の目に入り、話題となって広がったのだろう。
スナックにはカラオケ好きが沢山集まるから広がるのも早いんだね。

　ＭＣクラブのパーティが終わると、私を呼んでくれた高橋さんに言われた。
「スナック織姫に行って下さいよ。そこに宮城県出身の人が
団十郎さんに会いたがって来ているから・・・」
　織姫に行ってみると、泊原発の仕事で宮城県から来ている人
４人が酒を飲んでいた。
その男達は私が昔やっていた深夜ラジオ番組『ジャンボ・リクエストＡＭＯ』
のリスナーだったとのこと。私と会って興奮している。
　「こんな所で団十郎さんに会えるなんて嘘みたい。信じらんねぇ・・・」
ＤＶＤを買って頂く。

　１０：３０、『柊』から電話が入ったので早速飛んで行く。
私に会いたくて来ているのかどうかは定かではないが、ありがたいことに
お客さんが沢山待っていてくれた。

　私の声は何度も『ああ宮城県』を歌ったり、
他人が歌を歌っているときは
大声で話したりしているうちにガラガラ声になってしまった。

　深夜１：００、中ちゃんと店を出る。
そして、暫く歩いて中ちゃんの知り合いの店に入る。
　そしたらマスターが私を見てこう言った。
　「あんた１ヶ月前、店に入って来てチラシ置いていったよね」
　「あ～、そうでしたっけ」
　「名前見たら、ふざけた名前なんで、相手にしなかったんだよ」だって。
そして、不愉快そうな顔して話を続ける。

　「そんで、あんたの歌は演歌かよ？」
　「う～ん、演歌では無いと思いますね」
　「そんじゃ～、なんなんだよ？」
　「う～ん、なんのジャンルなのか、俺にもハッキリ分からないですね」
　マスターは、なんかとてつもなく、
不愉快になったみたい。仏頂面になっている。

　そしたら、中ちゃんが話をずらし、
トラック野郎の映画の撮影の質問をしてきた。
暫くトラック野郎の話をしていたらマスターが
　「何、あんたは役者か？　歌手ではないのか？」
　「いや、どっちも本当なんです」

　そしたら、中ちゃんが陶芸の質問をしてきた。
するとマスターは
　「何、あんたは陶芸家か？　歌手じゃないのか？」

　そしたら、中ちゃんが水墨画の話をしてきた。
するとマスターは
　「あんたの話はあっち跳びこっち跳びしてるんだよ」

　ちょっと珍しいマスターなんだよね。
お客の会話にイチイチ怒っているんだから。

　そこで、中ちゃんが「マスター、おあいそ」と言ったら、
マスターが言った。「そのＣＤ１枚買うよ」
　ＣＤを手渡すとすぐにセロハンを剥がし、プレーヤーに入れ、聴きだした。
そしたら１番のサビを聴いたところで急に笑顔になったではないか。
　「そうだな、この歌は演歌じゃないな～」
　「そうでしょう！　演歌みたいだけど演歌じゃないんですよ」
　「この歌は観光ＰＲにピッタリだ。そういった売込みをすれば良いよ・・・」
なんてアドバイスまでしてくれた。
　たぶんこのマスターとはこの次から大の仲良しになるのではないだろうか。

　深夜２：００、グリーンホテル４０１号室に帰り、就寝。

　今日のＣＤ・ＤＶＤの売り上げ２１枚。

１０・１１・１９（金）　小雨　のち曇り
　朝の８時に　むつ市の『むつ来（か）さまい館』に到着。
この『むつ来さまい館』の中に『コミニティーＦＭアジュール』がある。
　むつ市の住民がラジオを聴く場合はかなり多くの人がＦＭアジュールに
ダイヤルを合わせているそうだ。（現地の人に私が直に聞き取り調査をした）
その理由は、むつ市（下北半島）は青森県内に在るとは言っても
地図を見ても分かるとおり、
陸の孤島のようなもので青森市とは遠く離れているからだそうだ。
だからＦＭアジュールの場合は地域限定の放送局とは言っても
決してあなどれない、地元密着、特異稀な放送局だと思う。

　１０：００にアジュールにおじゃまする。山崎局長と会う。

　１１：００からロッキーさんの番組『ロッキーの世界』のゲストとして収録をする。
収録後、ロッキーさんの自宅に連れていってもらい昼食を御馳走になる。
そしてロッキーさんは言う。
　「団十郎さん、泊る所が無いんだったら、俺の居酒屋の２階に泊っても良いよ」
　「え～、そうすか、んだったら今晩泊らせて貰うがら」
今の季節、車に寝るのは寒すぎて怖いのオラは・・・。

　ＰＭ３：００、ＦＭアジュールに戻る。
今度は『俊ちゃんの人生応援歌』と言う番組にゲストとして出演させて頂く。
そしてこの番組も「凄い！」の一言である。
なんとアジュールをキー局として全２０局ネットでオンエアされているんだから。
　この番組のパーソナリティの長平俊一さんは
本州最北端の大間町出身だそうだ。
でも現在は茨城県に住んでいるとのこと。
そんで、いつもは関東のスタジオで録音しているこの番組を
私がゲストという事で、
今日はわざわざ車でむつ市まで来てくれたと言うからビックリ！
　２週分を録音する。

　アジュールの事務所にて津軽在住の歌手・木田俊之さんと出会う。
お互いのＣＤを名刺代わりに交換する。

　ＰＭ６：００、ロッキーさんの店（居酒屋）に行く。
お客さんにＣＤを買ってもらう。
　その後、前回（１ヶ月前）お世話になったスナック『ドリーム』に行く。
お客さんにＤＶＤを買ってもらう。
　その後、居酒屋『あや』に行く。
ママは私との再会に大喜び。「あんたのＤＶＤ３枚頂戴。
前に買ったのは鹿児島の兄弟に送ってやったの・・・」
　
　『柊（ひいらぎ）』に行くと前回親友になった中ちゃんが待っていた。
そして又、二人してお決まりの『ああ宮城県』を合唱するのであった。

　途中何度も『ドリーム』のママから電話が入り、
「今来たお客さんが『ああ宮城県』が聴きたいって言うからすぐに来て頂戴」
　嬉しいじゃありませんか。宮城県から遠く離れたこの街で
この俺にお呼びがかかるなんて・・・。

　ロッキーさんの店に戻ったときには深夜１時半を過ぎていた。
ロッキーさんが「団十郎さん、２階に布団敷いてあるから休んでいいよ」
と言ってくれたので早速甘えて眠りについた。

　今日のＣＤ・ＤＶＤの売り上げ14枚。

１０・１１・１８（木）　晴れ
　今夜７：００、下北半島むつ市へ出発。
　２０日の夜にグリーンホテルで開催される
『ＭＣクラブ10周年記念パーティー』に呼ばれたから・・・。
（歌『下北半島』のヒットがまた１歩近づいたかも・・・）

　そこで、１日早く行って夜のネオン街で訪問販売をするつもり。

　結果報告を楽しみにしていて下さいね。

　１０・１１・９（火）　晴れ　のち曇り
　かつて私はこう言っていた。
「60歳になったら貴州省に留学して水墨画の勉強をし、
帰国後、画家として暮らす・・・」
しかし、家庭の事情により、夢を断念せざるをえなくなった。
結果、画家にはなれなくなってしまったが、
その代わり『日本全国作曲の旅』に出かけた。
そのおかげで『下北半島』等の歌が生まれ、
新たな夢に向かって毎日をエンジョイしている。
　「万事塞翁が馬ですね」

１０・１０・３１（日）　雨
　４年くらい前の事。私に１通のＥメールが届いた。
開けて見ると、なんとテレビ朝日系列の　『銭形金太郎』と言う番組の
スタッフからのメールだった。そこには出演依頼が書いてあった。

　どんな番組か知らなかったので、我が息子に聞いてみた。
そしたら貧乏している人の生活を追いかける番組なんだって。

　「そんな番組が何で俺に声をかけてきたんだろう？」と思ったが、
私は、「出演する意味の無い番組」と判断し、メールの返信はしなかった。
（返信をしてしまえば、つい　情が移ってしまい出演してしまうから）

　それから半年後くらいに、また同じ番組から出演依頼のメールが届いた。
同じスタッフからかな、と思い、以前届いていたメールを開いて見たら、
違うスタッフからだった。
たぶんスタッフも２・３班に別れていたのだろう。
　このときも返信はしなかった。

　そこで私は思う。
今、この番組から出演依頼が来たら、喜んで出演するだろう。
そして、『下北半島』のＤＶＤの訪問販売をして歩いているところを
バッチリ映してもらうのに・・・。
そしたら、『下北半島』のヒットは間違いなしだ～。

　しかし、この番組はすでに終了してしまっている。（残念）

　この番組の出演者っていうのが凄いのね。
クリームシチュー・ネプチューンなどなど。

　それにしても不思議でならない。
何処の誰が俺をリストアップ（推薦）したんだろう？
そして、この番組は俺に何をやらせたかったんだろう？

１０・１０・２９（金）　晴れ
　【イッセンさんからのメール】
　無事のご帰還おめでとうございます ?
陶器市の時に「下北半島」大ヒット作戦の
下北キャンペーンの話を聞き
どうなったのだろうと案じておりました。
　HP見ました、やっぱ団十郎さんだなあ～というかんじですね。
　旅の疲れとかはどうですか、お身体を大切に。

團イッセンさんが陶器市のときにおっしゃったとおりで、
戸別訪問で買ってくれる確率は５％も無いみたいですね。
たぶん100軒に1軒かもね。つまり１％程度でしょう。

　旅の疲れはありました。帰ってきた次の日は背中が苦しかったです。
車で寝ていたからでしょう。
でも『下北半島』の歌がヒットするまではホテルには泊まりません！。
車が私の寝床です。（単なる貧乏なだけです）

１０・１０・２７（水）　晴れ　のち曇り
　札幌で積雪33センチだって。下北でも雪が降ったんだって。
と言う事は、俺は間一髪で帰って来たんだっちゃね。
もし下北で、夜、車の中で寝てたら大変なことになっていたかも・・・。
そして、俺、明日文化講演の仕事あるのに、帰れなくなってたかも・・・。
　「くわばら、くわばら」

　【池田市のヒロミツさんからのメール】
　団十郎さんには35年位前に一度「ポプコンの函館予選大会」
でお会いしただけですが、
その時にLPレコードにサインしてもらったものは宝物になっています。
あの時は、中島みゆきさんが「時代」でデビューしたばかりで、
団十郎さんの前座で歌っていましたね。

　本日メールさせていただいたのは、「下北半島」の
ヒットを願っているとの話でしたので、少しだけ提案したい事があります。

　私は北海道庁の大阪事務所が後援している
関西在住の北海道出身者が集まっている「関西北海道クラブ」に
所属しております。
ここで毎年懇親会を行っており、北海道と関連のある歌手等が
出演して、CD販売等を行っています。

　同じような組織が東北６県にもそれぞれあります。
また、東京にも同様にも青森県事務所や宮城県事務所があります。
そこではふるさと会(東京青森県人会や東京宮城県人会)があり
年に何度か集まっているようです。
一度そのような組織に県事務所を通してアプローチしてはどうでしょうか。

当関西北海道クラブでも出演料は最低1万～5万は出しています。
出演料が多く出せない分、出席者にCDを購入していただくように
呼びかけて、売り上げが30～100枚程度上がるようにしています。

　団十郎さんも多くのマスコミ関係者にお知り合いがあると思いますが、
このような会の集まりには地元のマスコミ関係者が出席しており、
場合によってはローカルニュースで取り上げたり、地元新聞で大きく
取り上げられたりします。
その他に、県事務所から東京の百貨店での「東北うまいもの市」などを
紹介してもらって、その中でチラシ等を置くなども考えられます。

　いきなり大ヒットとはいかないと思いますが、
カラオケでも歌いやすい歌ですので、
ヒットの可能性があると思います。是非応援させてください。

また、良いアイデアが浮かびましたならメールさせていただきます。

團『ああ宮城県』の歌がヒットしていた当時、一度だけ東京在住の
『宮城県人会』の人達から呼ばれて歌を歌ったことがありました。
でもその当時、私はまだ大人の会話ができない子供同然の
大人だったのと、『県人会』そのものの意味が分からないまま参加しました。

　その頃は、私の仕事のすべてをマネージャーが窓口になって引き受け、
そして決定しますので、私は当日になって、会場に行ってから
内容を知らせれる仕事っていうのがかなりあったんです。
それも1日に何ヶ所もハシゴしての仕事なんですからハチャメチャでした。
だから県人会の仕事もそういったたぐいの仕事の1つで
訳も分からないまま登場した次第です。
　現在の私だったなら沢山勉強になる会話ができたのにね。
勿体無いことをしたと深く反省しています。

　それでアドバイスにもあるように『青森県人会』に協力を貰う、っていうのも
良いですね。そんなに都合良くいくとは思いませんが、
もし可能なら頑張ります。
とりあえず宮城県に『青森県人会』があるのかどうかを調べるのには
どうすればいいんでしょう？。

　中島みゆきとのコンサートの話ですが、
あの当時のコンサートは私とみゆきがセットでツアーをやったんですよ。
丁度二人の知名度が互角だったので、
日替わりで前座をやったんです。ですので貴方が観た日の前座がみゆき
だったという事は、その次の日は私が前座になったはずです。

１０・１０・２６（火）　曇り　少しだけ時雨
　下北半島最北端の大間崎で観光客を相手に店を開いている
シンちゃんと電話で話をしたら、こう言った。
　「団十郎さん、２１日の夜、むつ市のスナックに行かなかった？」

　「行ったよ。何で知ってんの？」
　
　あのよ。俺の店で『下北半島』のCD流してたら、道を歩いていた
２０歳代の観光客の青年が
「あっ！、団十郎の歌だ！」って言ったんだよな。
んだがら、「兄ちゃん、なんでこの歌知ってるんだ？」って聞いたら、

　「昨夜、むつ市のスナックで飲んでたら、団十郎が入ってきて、
『DVD如何ですか？』って言ったのでDVD買ったんです」って言ってたよ。

　世間って狭いねぇ。

　【そうまのsatoです】
　名曲「下北半島」大ヒット作戦として～考えてみました。
個別訪問の旅を　動画に撮って
YOU TUBEやニコニコ動画に投稿してみる・・・なんてどうでしょう？
　動画から～ヒットが生まれる世の中です。
これなら～宣伝費はタダですよ。
　動画は編集しないと投稿はできないでしょうが・・・
得意な方に聞いて編集すれば・・・良いのでは・・・。
団十郎さん～もう出発しちゃってるのかなぁ～？
遅かった？

團これも作戦の１つですね。
戸別訪問を実際にしているところは違反行為にあたるんで
撮れないですけど、旅をしているところなどは撮影して
YOU　TUBUに載せると面白いですね。
　この次はやってみます。

１０・１０・２２（金）　晴れ
　午前10：００、青森県の新聞社『東奥日報・むつ支局』を訪ねる。
支局長が私を知っていて快く応対してくれた。

　11：00、尻屋崎灯台に向かう。
　12：00、灯台のレストランでラーメンを食う。

　寒立馬（かんだちめ）が灯台の周辺で
散歩をしていたので撮影をする。
しかし曇り空なので良い映像は撮れなかった。

　PM２：００、宮城県に帰ることにした。

　PM９：３０、鶴巣（宮城県）パーキングでひとまず寝ることにした。
なぜかと言うと、深夜０時を過ぎてから村田インターを降りると
土日割引の対象となり、料金が1,000円になるのだ。

　我が家に到着したのは深夜２：４０だった。

　とにかく下北半島は東京へ行くより遠い！
でも、とても意味のあるキャンペーンだったと思うし、
「この歌が絶対に下北界隈で歌い継がれる歌である」
と言う確信を得た旅でもあった。
そしてこの次、下北へ訪問したときには
どれだけ『下北半島』の歌が地域に広がっているのか？　と、
それを想像するだけでも楽しくなるのである。それに、今回の旅で
数人のかけがえのない新しい親友が下北にも出来た。
そんな彼らがこれからの私の大きな財産となることだろう。

１０・１０・２１（木）　曇り　のち晴れ
　AM８：００、大間のシンちゃんの奥さんのエリちゃんから
ウニたっぷりのウニ丼を作ってもらい御馳走になる。

　１０：００、大間町役場の商工観光課へDVD・CDを持って挨拶に行く。
次に、商工会議所へ挨拶に行く。

　今度は佐井町へ行く。この町には『仏が浦』がある。
　佐井町役場の商工観光課へ挨拶に行く。
次に商工会議所へ挨拶に行く。

　PM１：３０、仏が浦に下りてみた。
シーズンオフらしく観光客が少ない。

　帰りの上り坂がかなりきつくて
私の体力がかなり落ちてきていることに気付く。

　PM３：００、仏が浦の観光船『ひかり丸』の
野村船長の自宅に訪問する。
暫くお話をした後、むつ市へ向かう。

　PM５：３０、パンを２個食べてから、
むつ市ネオン街へ販売に行く。
　ネオン街の外れにロッキーさんの焼き鳥屋『ロッキー』があったので
ノレンをくぐる。

　

　≪ロッキーさんの店。海老川駅の看板が目印≫

ロッキーさんからおでんを御馳走になり元気が出たところで
表に飛び出し営業をスタートさせた。
　この日、３軒目に訪問したスナック『ドリーム』のママが言う。
「どんな歌か、早く歌ってみろ・・・」
しかしその訛りが酷くてあまり解読できない状態。
でもお多福顔で笑顔がとても素敵なママだった。
　DVDを見て頂いている最中に氷屋さんみたいなおじさんが入ってきたら、
「ほれ、あんだもこの歌手のDVDば買ってやれ！」って言って、
強引に売ってくれた。

　次に話を聞いてくれたのはスナック『柊（ひいらぎ）』
　ママは嫌な顔ひとつせず、『どんな歌？』
　そこで早速DVDを見て頂く。
そしてDVDのお買い上げ。その御礼に『ああ宮城県』を歌う。
すると、「この歌、いい歌だわ。こっちの方がヒットするんじゃない」だって。
（それじゃ～、困るの、オラは・・・）

　そしたら柊の店の中に『金澤未咲』と言う演歌歌手のポスターが
張ってあったので
「俺のラジオ番組でこの歌、流してやってもいいよ。いつでもいいから
俺の所にCD送るように言ってやってけさいん」と言った。
そしたらママはすぐに後援会の人に電話を入れていたみたい。
　私は「それじゃ～今日は大変お世話になりました。これで失礼します」

そしたらママが「あれっ、あと15分くらいで後援会の人、CD持って来るよ」
　「んだったら俺、それまでの間、別のスナックを一回りして来るから」

そして私は又いろんなスナックへチラシ配りを始めた。

　20分後に柊の店に戻ってみると『高橋さん』と言う男性が来ていて、
金澤未咲のCDをその彼から手渡される。
そして彼が言う。「団十郎さん、これから俺の知っている
スナックに連れて行くから、そこで宣伝をしたら・・・」
　ありがたく彼の後をついて行く。
居酒屋『ほそ川』に入った。そしたらママが
「あなた、一昨日、このチラシ置いていったでしょう。
私がノレン掛けをしている時に・・・」
　このママは和服の似合う、美人のママだった。
しかも日本舞踊をやっていて、実に上品な方である。

　次に連れて行ってもらったのがスナック『織姫』
ここにはかなりの客席があってコンサートも可能な所だった。
お近づきの印に『ああ宮城県』を歌って帰る。
帰り道、高橋さんが言う。「来月の20日にカラオケ大会があるから
そのとき、ゲスト歌手として出場しないか？」
　「俺は良いげんと、他の人に迷惑はかからないんですか？」
　「大丈夫だ。さっき電話で関係者に確認をとったから」

　嬉しいじゃありませんか。
スナックで会った初対面の俺にそんな暖かい言葉をかけてくれて・・・。
これで断わったら罰が当たるって言うもんだ。
ということで私は来月の20日、むつ市に行く予定です。
　こんなチャンスは滅多に無い。将来、下北のカラオケ愛好会の
人達にもこの歌を歌ってもらえたら嬉しいな、オラは・・・。

　深夜0時、喜び勇んで車に帰って寝ようとスキップして歩いていたら
電話が鳴った。『柊』のママだった。

　「今、店に来たお客さんにチラシを見せたら、『俺は団十郎のファンだ』
ってお客さんが言うのよね。だからすぐに会いに来て～」

　急いで店に行くと、中（なか）ちゃんと言う50歳くらいの男性が
カウンターに座っていた。
その中ちゃんは俺のことに関してかなり詳しかった。
それも映画『トラック野郎』の俺の台詞を全部覚えているのである。

　凄いじゃない。こんなサプライズ、想定外だべっちゃ！！
　中ちゃんも大いに興奮してくれている。
そこで中ちゃんと二人、『ああ宮城県』を合唱したのであった。

　中ちゃんは「団十郎さん、俺んちに泊っていったら」と言ってくれたが
俺としては車に寝たほうが気楽なのでありがたく断わった。

　深夜２時まで『柊』で盛り上がっていた。

　今晩の売り上げはDVD１４枚だった。

　

　≪スナック・柊にて。右側が中ちゃん。他はお客さん≫

１０・１０・２０（水）　曇り　
　朝の８時。市内にある『斗南（となみ）温泉』に行き、
昨日と同じく朝風呂に入る。

　朝食はコンビニののり弁。しかしこの地域ののり弁は薄味みたい！？
なのに醤油もソースも付いていない。

　10時45分、FMアジュールへ行く。
　地元のDJ・ロッキーさんの番組に出演させて頂くことになった。
　ロッキーさんは世界を歩く、旅人なのだ。その彼と1時間の対談をやる。
　録音終了後、ロッキーさんに連れられて薬研（やげん）渓谷へ昼食に行く。
（昼食を御馳走になった）

　PM２：００。ロッキーさんと別れて大間町に向かう。
　２：３０、途中の『風間浦村』のかねもり酒店に寄る。
金森さんは地元の観光協会会長さんなのでDVD・CDを受け取ってもらう。

　３：１０、大間崎に到着。大間のシンちゃんと再会する。

　夕方、大間崎灯台の夕焼けの映像を撮りたかったがあいにく曇り空だった。

　夕食はシンちゃんの接待で魚介類をイヤと言うほど御馳走になる。

　PM１０：００、大間崎の駐車場で寝る。
夜中、雨が降り出した。お陰で寝ていて蒸し暑かった。（寒いよりはマシ）

１０・１０・１９（火）　晴れ
　基本的に県域のラジオ局という所はマイナーな歌手の歌は
よっぽどの話題性がない限りかけてはもらえない。
まして、放送局のレコード室にCDを置いてもらうなんてことは
メジャーからの発売でないと到底無理な話。
　現在の私の歌（プライベート盤）を
東北放送のラジオでいつも流してもらっているなんてことは
異例中の異例なのだ。（昔、メジャーだったお陰です）
そういうことで、私の『下北半島』は現在はプライベート盤なので
他県の放送局に持って行っても相手にされないはず・・・。

　そこで私が考えた奇策と言うのがミニFM回りである。
　ミニFMは放送エリアは狭いけれども、マイナーな歌手に対しても
大きく門戸を広げ相手にしてくれる所である。

　AM10：45、FMアジュールの山崎局長を訪ねる。
局長は長身で美男子である。口数は少ないけれども
初対面の私に対し、終止笑顔で応対してくれた。
　11：30からの生番組に出演させてくれると言うではないか。
そして、その前に20分くらいの録音番組を作るので
“一人DJ”　をやってくれと言われ、喋りまくった。
　生番組の時間が来ても喋り終わらない私に対し、
「ここで一旦中止にして、
この続きは生放送が終わってから又やりましょう」だって。

　生番組には20分くらいゲスト出演させて頂く。
　終了後、さっきの録音の続きを開始する。
　私は　“一人DJ”　なら６時間はノンストップで喋り続けることができる。
延々と喋り続けているうちに山崎さんから巻きが入る。
そして山崎さんが言った。
「20分番組のつもりだったけど1時間番組ができました」

　終了後、昼食を御馳走して頂く。

　昼食後、マサカリ館にある『むつ市観光協会』に連れて行ってもらう。
そこの高野事務局長を紹介してもらう。
　高野さんに持参したDVDを見てもらった。そしたら「これは面白い。
場合によっては観光の宣伝に使わせてもらうかもしれない」と言って頂く。

　その後、私一人で『むつ商工会議所』に訪問。
課長の石野さんが言った。「団十郎さんのLP、私持ってますよ。
♪チュリップの花が咲きました♪　ですよね。
LP買ったのは中学生の時でした」だって。

　次は、むつ市役所商工観光課へ訪問。山崎さんから紹介して頂いた
橋本さんは出張中で留守との事。そこでDVD・CDを手渡してもらうよう
お願いをして帰る。

　次は尻屋崎灯台のある村、
東通（ひがしどおり）村役場・商工振興課の宮本主幹に会いに行く。
すると私の言葉を聞いて「懐かしいですねぇ、宮城弁。
私は1年間、石巻の道の駅『上品（じょうぼん）の郷』に
研修で行っていた事があるんですよ」と言うではないか。

　PM５：00、むつ市内に戻る。
　外は少し暗くなってきていた。この時間から戸別訪問は出来ない。
それよりなにより、やっぱり私には戸別訪問は無理かもしれない。
でも勇気を振り絞って何かをやらねければ・・・。
このままでは大ボラ吹きの団十郎で終わってしまう。
そこで商店街の某店舗へ入ってみた。
　「宮城県から来た歌手ですが、この度『下北半島』って言う歌を
作ったんでその宣伝に来ました。このチラシだけでも受け取って下さい」
（以後、すべてこの台詞で訪問する）
そう言ってチラシを手渡したが
「はい、どうもご苦労さん」で終わりになってしまった。
　２軒訪問したがイズレも「ご苦労さん」だった。

するとネオン街が街の中心部（田名部地区）にあるではないか。
それもかなりの軒数がある。150件はあるらしい。

よ～し、こうなればスナック回りをするしか方法はないだろう。

　スナック回りをして３店目のこと。『居酒屋スナック・あや』に入る。
　笑顔の似合うママが言った。「へぇ～、どんな歌？、歌ってみて～」
　そこで私は
「DVDプレーヤーを持参してきたので、これで聴いて見て下さい」
（実はこのDVDプレーヤーこそが今回の秘密兵器だったのだ）

　DVDを見ていたママが１番の歌詞のサビに入ったところで
笑い出したではないか。
そこで私は思った。このDVDプレーヤー作戦は絶対に受けるぞ。
確信をした瞬間であった。
　見終わってママが言った。「５枚頂戴」だって。

　私の心は涙でビショビショになった。
泣かせるよねぇ。５枚なんだもん。生まれて初めての飛び込みで
売れたDVDが５枚なんだもん。
（もしかして、俺ってセールスマンが向いていたのかもしれない）

そして誓った。この『あやママ』は一生忘れてはいけない恩人なんだと。

　次に話を聞いてくれた『パピオン』のママは
「私の息子が２年前まで宮城県で働いていたことがあったんだよ」
と言いながら、DVDを買ってくれた。
そこで私が言った。「もしかして俺の歌の『ああ宮城県』が
カラオケに入っているかもしれないので御礼に歌って行きます」。
そしたら都合よく入っていたので、歌うことにした。
そして歌い終わったらママが
「あんた、こっちの歌の方が良いじゃない」だって。

　次に話を聞いてくれた『さくら』のママは
「吉川団十郎って私知ってるよ。あなたが御本人？」
　
　という事でツマミのハタハタを御馳走になる。
　ここでも『ああ宮城県』を御礼に歌う。

　また、スナック回りをしていると『さくら』のママから携帯へ電話が入る。
「今来たお客さんが、団十郎さんに会いたいって言うから、すぐに来て」
って言ってくれた。
　行ってみるとお客さんはかなり酔っ払っていた。それでも２枚買って頂く。

　今晩の売り上げ、DVD８枚、CD２枚、合計１０枚也。

　深夜０時、街の中の駐車場で寝る。今夜も足先が冷たい。

　『下北半島』キャンペーンの旅

　はたしてコミニティFM『アジュール』から
　　ヒット曲は生まれるのか？

１０・１０・１８（月）　晴れ
　前日のPM１１：３０に家をスタート。
　むつ市に到着したのは今日のPM３：００。「とにかく下北は遠い・・・」

　早速、コミニティFM『むつ』（通称・FMアジュール）を探す。

　むつ市にもコミニティFMがあることを知っていたので、
私が宮城県でお世話になっている『FMいわぬま』の
佐藤さんにお願いしてFMアジュールを紹介して頂いた。

　でもアジュールへの訪問の約束は明日の11時なので、
今日のところは場所の確認だけ。
するとアジュールの隣りにゲゲゲの鬼太郎のハリボテが
飾られている『妖怪ハウス』があった。
中に入って行くと、妖怪の他に戦闘機・軍艦のプラモデルが
店内いっぱいに陳列されていた。
ここの若旦那は向かいの『とびない旅館』の若旦那でもあった。
話をしてみると無垢な少年がそのまんま大人になった
みたいな明るくて陽気な人柄に脱帽である。
　そこで早速、その若旦那に『下北半島』のDVDを見せて
率直な意見を伺うことにした。すると「歌は良いと思う。ただ、
詞の中にむつ市が歌われていないのが残念だ。
１番の歌詞の『大間崎灯台』は大間町。
２番の『仏が浦』は佐井村。
３番の『尻屋崎』は東通（ひがしどおり）村。
と言う訳で、むつ市の人の多くは他所の町の歌にしか思わないかも・・・」
　この言葉は的を射ているだけにショックだった。
（ちょっぴり弱気になってしまった団十郎なの）

　この旅の最大の目的、「戸別訪問で宣伝と販売をしよう」と思って
息巻いて来たというのに・・・。

　結局、１軒の訪問もしないまま夜を迎えてしまった。
　ゴメンね、仙台のシンちゃん。あなたのスケジュール通りに動けなくて。

　私はこの歳になるまで世間に向かってさんざん吐いてきた台詞がある。
「俺はいろんな職業をやってきた。だから何でもできる自信がある。
しかし、たった一つだけできない職業がある。
それはセールスマン（営業）の仕事だ・・・」

　今回はその弱点を消すために
決死の覚悟で旅立って来たと言うのに・・・。
　このままじゃ～、ホームページに何て書けばいいのだろう？。
シンちゃんには「毎日、HPに売れた枚数を書くからね」なんて
大口を叩いて出てきたのに・・・。

　いっその事、この陸奥湾の海に飛び込んでしまおうか・・・。
　今ここで俺が死んだって、誰も悲しむ人なんている訳じゃなし。
「この団十郎のホラ吹き野郎～」

　この日の夕食は『かっぱ寿司』にて。999円也。
　CDが1枚も売れていないというのに
ちょっぴり贅沢な食事をしてしまったことに反省。
明日からは500円以内に抑えた食事をしよう。

　ローソンの駐車場に車を止め、ここで寝ることにした。
今の時期の下北の夜は結構冷える。
寝ていて足が寒い。真冬用の靴下を持って来れば良かったと後悔する。
でもこれが今の私の人生に似合いの姿なのかも・・・。
（ちょっぴり　マッチ売りの少女みたいな団十郎なの）

１０・１０・１７（日）　晴れ
　【シンちゃんからのメール】
　団ちゃん、いよいよ出発ですね。
　団ちゃんとしては、長期戦に持ち込むために
確率を１０％に上げたいということですね。？
そうなると１日最低５枚以上売れないといけない
ということですね。？
　運のいい出会いがあればチャンスは拡大するかも。
お祈りしてます。

團只今の時間、PM８：００。これからお風呂に入るのオラは。
その後、録画の『龍馬伝』を見ます。
出発はたぶん11：30頃になると思います。
　とにかく戸別訪問頑張ってみるからね。

　私は何が何でも『下北半島』をヒットさせます。
ビデオ担当の氏家君と編曲担当のKENNYと、
３人で「万歳！」をするために・・・。
それと２年前に行なった『還暦記念・全国作曲の旅』のときに
カンパをしてくれた方々への恩返しのために・・・。

１０・１０・１６（土）　晴れ
　【シンちゃんからのメール】
　さて、下北半島大作戦ですが、昨日の計算では体力的にも
不可能に近いのでまた考えなおしてみました。

　活動時間を午前１０時～午後４時、昼１時間休憩を入れたとして
５時間の勝負ですね。
１時間に１０軒戸別訪問できたとして１日で５０軒まわれます。
１週間で350軒まわれます。
350軒として皆様の予想確率５％でいくと
１週間で17～８枚しか売れない計算になります。
これではとても長期戦は無理ですよね。
戸別訪問できる軒数に限りがあるとすれば
成功確率を上げるしかないということですよね。？

團と言う事で、シンちゃんから成功確率をアップする方法をいくつか
書いたメールを頂きましたが、とてもここに掲載できるような
アドバイスではありませんでした。あまりにも危険すぎます。
例えば

　宅配便のユニフォームにそっくりな服にする。
または宅配ピザ屋のユニフォームにそっくりな服にする。
郵便屋さんのユニフォームにそっくりな服にする。
警備員のユニフォームにそっくりな服にする。など。

團シンちゃん。こんなことできる訳がないじゃない。
これをやったら、俺、詐欺師だべっちゃワ。
そして警察に電話通報され、終いには新聞の三面記事に
掲載されるよワ。（ちょっぴり無責任な　シンちゃんなの）　
　俺は堂々と真正面からピンポンを鳴らして販売に行きます。
それにしても５％の確率だと１週間でたったの18枚だけですか。

　でもやっぱり明日の夜に下北半島へ俺は出発します。
んだって、俺、『下北半島』のCDとDVD、合計278枚用意したんだもの。
と言う事は260枚、俺持って帰って来る訳？

　とにかく明日出発する団十郎へ励ましの応援メールを
ドンドンよこして下さい。
それと貴方のお知り合いで下北に住んでいる方はいませんか？
もし、おりましたなら電話を入れて「団十郎のCDを買ってやってくれ・・・」
って言って頂けませんか？　もしその方から連絡頂きましたなら
すぐに配達に伺います。

１０・１０・１５（金）　雨だったり　曇りだったり
　【シンちゃんからのメール】
　『下北半島』大作戦の目標売り上げ数ですが多くの人が
５％という数値をあげていますがそれで計算すると・・・。

　１週間で５０枚売り上げとして１０００軒あたらないといけません。
そうすると１日に約１４３軒まわらないといけません。
１日の活動時間を８時間とすると
１時間に１８軒くらいまわらないといけません。

　１時間に１枚、１日で８枚売り上げれば
オーケーなんじゃないですか？
これは全て戸別訪問の場合の数字ですので他に紹介など＋αが
入ってくれば伸びる可能性もあるんじゃないですか？

　最初の１週間で５０枚こえたら
まずは成功と考えたほうがいいと思います。でもこれは
個別訪問の場合ですので＋αの要素があれば変わります。

　もし１週間で１００枚売ったらすごいと思います。
大ヒットの可能性大ですね。
ご健闘を祈願しています。

團祈願して貰うのはとても嬉しいの。でもちょっと待ってけさいん。
俺、高橋尚子や瀬古でないんだがら、８時間走り回れないべっちゃ。
んだって俺、62歳なんだずば。
それと見ず知らずの一般家庭に
朝の８時半から営業ぬ行げねべっちゃ。そしてこの季節、
日没も早ぐなっているので夜の５時まで訪問できないすぺ。
そんな事していたら「水ぶっかけられるっちゃワ」

　訪問するとしたら10時から４時までが限界じゃないすか。
　そういうことで御面倒でしょうが、「もう1回計算　し直すてけさいん」
（お昼休みの時間も作ってください）

１０・１０・１４（木）　晴れ
　さて、いよいよ種明かしをしよう。
売れない歌手・吉川団十郎の『下北半島』ヒット大作戦の手段を。

　その答えは簡単。
「私が下北半島に行ってキャンペーンをすること」
とは言ってもマスコミに知り合いはいない。
そこで考えた。
知り合いがいないならいないで、いっそのこと
「一般家庭を軒並み訪問して宣伝チラシを配布して歩こう」と。
この戦術を５年も続ければかなり知れ渡るはず。
そして、これまでこの戦術を使った歌手は何処にもいないだろう。
この「誰もいない」という言葉の響きに私は酔いしれる。
　早速、実行に移すことにした。
そこで善は急げだ。
今度の日曜の夜、『村田町陶器市』が終わりしだい出発しよう。
（高速自動車道が1,000円の時間帯に間に合うように）

　しかし、ただ単にチラシを配布しただけでは収入にならない。
そんなこと５年も続けたら私は生活できない。
それに毎日旅することになればそれはそれで経費がかかる。
ガソリン代・宿泊代・食事代などなど、
そこでチラシを配布したついでに、歌に関心を示した人には
『下北半島』のCD・DVD（1,000円）を販売しようと思っている。

　そこで私は我が友人達にその事を話してみた。
「一般家庭を1日・50軒訪問して歩いたとして、
CD、1日に何枚売れるだろうね？」
　すると全員が「1割は売れないだろうね。５％くらいかな！？」

　それでは困る。
１割は売れてくれないと長期戦での活動はできないじゃない。
（さて皆さんは何割だと思います？）

　兎にも角にも行ってみればわかる。
このキャンペーン短期戦で終わるのか。長期戦で行けるのか。

　この続きは「明日の心だ～」

１０・１０・１３（水）　晴れ　いちじ　にわか雨
　昭和５０年から平成１０年頃までの売れない歌手の人達は
キャンペーンと称して３つの行動をやった。
　●有線放送回り　●スナック回り　●ラジオ局回り。
しかし今の時代、この行動はすべて不可能になった。

●≪有線放送回り≫
　有線放送の場合。営業所は地方には１軒も無くなり
中央に一本化された。そして３００チャンネルにもなった。
そのかわり、マイナー盤専用のチャンネルができているそうだ。
しかしたったの３チャンネルしかないそうだ。（全国でだよ）
だから電話リクエストしても６時間待ちが当たり前なんだって。
そんなんじゃ～、スナックからリクエストした人も家に帰ってしまうよね。
それどころか、そのチャンネルを聴いている人は、ほとんどが
マイナー盤を置いている人達だけみたいだよ！？
そして有線放送にマイナー盤を置いてもらうには、
必ず歌手の家に有線を引くのが条件なんだって。
そのほかには「リクエストの桜は禁止」なんだって。

●≪スナック回り≫
　スナック回りをしたくても今の時代のスナックのカラオケは
すべて配信方式なので持参したマイナー盤はかけれない。
　CD・DVDプレーヤーを持参して行ったとしても
外部入力が無いのでジャックを挿入する穴が着いてないのだ。

●≪ラジオ局回り≫
　今の時代、ラジオ局内には簡単には入れなくなってしまった。

　と言う具合に、マイナーな歌手にとって八方ふさがりとなっている。
そこで私は考えた。なにか突破口はないか。
そしてついに良いアイディアが浮かんだ。
これはいけるぞ。「最低にして最高のアイディア」。
いやっ！「最高にして最低のアイディア」かな？
もしかして、こんなこと未だかつて誰もやったことがないだろう！？
そしてその答えとは・・・。「明日の心だ～」

１０・１０・１２（火）　晴れ
　今年のNHKテレビ連続ドラマ『ゲゲゲの女房』の中で、
水木茂の奥さんが実父に向かってこう言った。
「ウチの主人（おとうちゃん）の漫画は本物ですけん！」
　その言葉を聞いて私も奥さんに質問した。
「世間に向かってウチの団ちゃんの音楽は本物です。
って言えるが？」って。そしたら、黙ってんの。
（ちょっぴり悲しい団十郎なの）

　もしかして世間では私の『ああ宮城県』のヒットは　“まぐれだった”
くらいにしか思っていないのかもしれない。
少なくとも家の奥さんはそのようだ。
そしてそれが私への世間の厳しい評価なら
この私自体そう思わざるをえない。
と言う事で、
何が何でももう一度ヒット曲を出してこそ私は本物になれる。

　さてどうやってこの62歳の年寄りの私がヒットを出すか？　
昨今の芸能界、名だたる大物歌手でさえヒット曲が出せないでいる、
って言うのに・・・。

　そこでだ。
団十郎の考える『下北半島』のヒット大作戦の戦略は如何に・・・。
その答えは「明日の心だ～」

１０・１０・１１（月）　晴れ
　『下北半島』の歌をヒットさせるにはどうすればいいのか？
一番てっとり早い方法がプロの有名な歌手に歌ってもらうこと！
そう考え、これまで数人の歌手にCD盤を勝手に送ってみた。
しかし皆応答無し。
そこで私は、もう有名人に歌ってもらうことをあきらめた。
かくなる上は俺が歌うしかない。しかし、そうなるとヒットの確率は
１％より低くなるだろう。
でもやってみたいのだ、本気になって。必ず突破口はあるはず。

　私はこれまでの歌手人生の中で一度も本気になって
歌をヒットさせるために頑張ったことはなかった。
『ああ宮城県』のときもまったく本気にならなかった。
例えば、キャニオンレコード宣伝部が
「『ああ宮城県』の１００万枚ヒット作戦会議をやる」って言った時、
「俺はもうテレビには絶対出たくないし、
１年後には引退するので・・・・」なんて具合に一人冷めていた。
今考えると非常に生意気な男だったと思う。
（でもこの時代のフォーク・シンガーはテレビ出演が大嫌いだった）

　しかし、そんな私も既に６２歳。
この年齢じゃ　いつ声が出なくなるかわからないし、
いつ動けなくなるかわからない。
そこで私は「ここ５年の勝負」と決め付け、
大ヒット作戦に打って出ることにした。
歌手人生、一度（最後）くらいは本気になって動いてみよう。
『人生のラストスパート』と銘打って。

　さて、動くと言ったって何処をどう動けばいいのだろう？
既に現在の私は宮城県以外では無名なのだ。
プロダクションにも所属していないし、スタッフもいないし、
他県に行ってキャンペーンをすればお金もかかるし・・・。
でも知恵を絞れば絶対に突破口はあるはず・・・。

　〔明日に続く〕

１０・９・２８（火）　雨
１週間くらい前の事。河北新聞の記事にこういうのがあった。

　秋田県横手市にコミニュティ『ＦＭよこて』が開局・・・・・・。
（ただし12月31日までの期間限定）

　そこで私は早速、次のような手紙を書いた。

　私は一昨年の２月、横手市に『かまくらの歌』を作りに訪問しました。
そして『雪のメルヘン』と言う歌ができました。しかし残念なことに
私は横手市に知り合いが一人もいません。
ですので、せっかく作った歌がこのまま埋もれてしまうことになり
忍びない気持ちでいっぱいです。
そこで勝手ではありますがその歌（ＣＤ・ＤＶＤ）を送らせて頂きました。
もしよろしければ貴局で紹介して頂けませんでしょうか・・・・・・。

　そしたらさっき『ＦＭよこて』さんから電話が来ました。

　「明日、お昼の番組の中で団十郎さんに
電話インタビューしたいんですが・・・・」だって。

　ありがたいもんですねぇ。
「１に感謝、２に感謝、３・４が無くて、５に感謝！」

　“はたしてコミュニティＦＭからヒット曲は生まれるのか？”

１０・９･１５（水）　晴れ
　作詞・作曲家として何が一番嬉しいか？　と言えば
その歌が「ヒットすることである」。しかし、ヒットすることよりも
もっと嬉しい「究極の喜びは？」と言えば、
これである。「歌い継がれること！」である。

　それでは「歌い継がれる歌ってどんな歌？」
その答えは「御当地ソングである」
　たとえどんなに大ヒットした歌でも歌い継がれなければ
時代と共にその歌は消えて行ってしまう。
そうなれば単なる「記憶に残る歌」になってしまう。
しかし８０年も経てば記憶にある人々も消えてしまう。
結果、その歌は「歌謡史の記録に残るだけの歌」となり、
誰も歌う人がいなくなる。
と言う訳で、私の音楽家としての最大の喜びは
「ヒットする歌を作る事よりも歌い継がれる歌を作る事！」なのだ。

　そこで私は考えた。『下北半島』という御当地ソングを
地元の方々に「歌い継いで行ってもらいたい」と・・・。

　という理由で、まずは『下北半島』の歌をヒットさせるためには
どうすれば良いか？　いろいろと思案中なんです。
だから皆さん。「アイディアを下さい」