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   スナック『団十郎』



2017・7・2(日) 曇りのち晴れ
 【スナック閉店に寄せて】
 スナックは6月29日ですべての接客が終わった。
 26日が一般客の最後で、
27〜29日の3日間はチケットを販売し毎回17名様限定の
飲み放題営業をやった。

 スナック閉店の1ヶ月前からスナックは連日お客でイッパイになった。
毎日が楽しくて楽しくて幸せだった。お客さんもそうだったはず・・・。

 スナックをやって4年と1ヶ月。毎日が楽しくて「辛い」と思ったことは1度も無い。
スナックはまるで竜宮城だった。
私の人生、69年間の中でスナックのこの4年間が1番楽しかった。
これはお世辞ではない。芸能界よりも楽しかった。
我が奥さんも「一番楽しかった」と言う。
でも歳には勝てない。楽しさ満開のところで終わりにしよう。

 最後に思う。
 「名取はやっぱり私の故郷であると再確認できた4年間でもある」
名取の竹馬の友よ「ありがとう、さようなら」
名取の先輩、後輩よ「ありがとう、さようなら」
スナックへ来てくれた団十郎のファンよ「ありがとう、さようなら」
スナックへ何度も何度も通ってくれた常連さんよ「ありがとう、さようなら」

 最後の日(30日)、奥さんと2人でスナックにある荷物を片付けた。
夕方5時半、次にやる人にスナックの鍵を手渡してスナックを後にする。
 「スナックよ、4年間大変お世話になりました。心より感謝!」

 次の日、7月1日(土)、
朝起きて最初にやったことはCDオーディオに私の歌『すばらしきかな人生』を入れ、
大きなボリュームで聴いた。
そこへ奥さんが起きてきたのでハグをしてダンスをした。しかし2人はダンスをしらない。
だから調子が合わない。それに奥さんは腰が痛いとかで腰ベルトをしている。
なんか感動が薄らいでしまった。
だから2人のダンスはあきらめ、私1人で勝手なステップを踏み、歌に酔いしれていた。
何回も何回もエンドレスで聴いた。『すばらしきかな人生』を・・・



2017・5・29(月) 晴れ
 スナック団十郎の閉店は6月26日(月)。
とうとう1カ月を切った。
 そこでお願いです。
今後飲みに来る場合は26日近くにならないようにして頂きたい。
最終日近くはせっかく来ても入れない場合が大いにあります。
なにしろ店の席はたったの16席です。
16人入ったらそのあとの方々は帰ってもらうことになります。
例えば、5人の団体が3組入ったらそれで満席となる。
特にその危険性があるのは23(金)24(土)と
最終日の26(月)、以上の3日間です。
そんな訳で、団十郎とお別れする飲み会はそれらの日程を避け、
もっと早めの日程で計画しお越し下さい。




2017・5・18(木) 晴れ
 スナックを初めて4周年。
そして4周年を迎えたところで閉店となる。
そうなると団十郎ファンは花束などを送ってよこす人が現れる。
これはハッキリ言って大変迷惑な話である。
こんなことは私の性格を知っている人なら当然当たり前の話。
 私に花束を送って喜ぶのは花屋さんだけ。
団十郎は喜ぶどころか頭に来て不愉快になり「ありがとう」の言葉も言わない。
こういった正確の人間だから絶対に贈り物をしてはいけないのだ。
なぜなら私は友人達に無駄な金を使わせるのが大嫌い
古い友人なら知っていても、スナックを始めてから知り合ったお客さんは知らないので、
良かれと思い花束をスナックに送り付けて来る。
 どうしてもお金を使いたいのなら、花束は要りませんので
スナックへ2度3度と通って下さい。それだけで私は満足です。
でも結局、これだけ毎回叫んでも必ず花束をよこす人は出て来るんですな。
 「団ちゃん、疲れちゃう」

 スナック閉店まであと1カ月と10日。



2017・4・24(月) 晴れ
  スナック団十郎
ゴールデン・ウイークの休日のお知らせです。


●今週の土曜日・29日は営業します。
●日曜の(30日)は休みです。
●5月の1・2(月・火)は営業します。
●3・4・5・6・7(水木金土日)は休みます。

 以上です。よろしくお願いします。



 スナック団十郎『閉店のお知らせ』 

2017・2・10(金) 曇り ときどき晴れ
 スナックを辞める理由は1つだけではない。いくつかある。
でもその理由を全部喋る訳にはいかない。
人生とはそういうものだ。
 でも喋れるものだけを書いてみよう。
●最初に書いた
「団十郎の故郷への復興支援は6年が経った今とりあえず終わった!?」

●スナック団十郎のお客さんの平均年齢は65歳くらいで高齢である。
だからこれ以上やってもお客さんが徐々に消えて行くだけ。
 このまま続けて、常連さんが去って行くを見るのが辛い。
だから去られる前に私が去って行く(団十郎の美学より)

●深夜2:00頃の帰宅は運転が大変。
古希にもなると深夜の運転は危険極まりない。
眠くて眠くて目を開いていられない。これじゃーいつか事故が起きてしまう。
(この理由が1番大きい)
 そこで思うのは「家が名取にあったら、いつまでもスナックやれたのに。残念」




2017・2・9(木) 雪
 スナックを6月頃に閉めると書いていますがこれは正確な時期ではありません。
そして正確な時期は私にもまったく分かりません。

 スナックと言うのは買い手が見つかって初めていつ譲り渡すかが決まります。
 買い手を見つけるためにはまず始めに「店を閉める」と言う事を
世間に公表しなければいけません。
そんな訳でスナック団十郎の場合は3日前に公表したばかりです。
そしてその話を聞きつけて買い手がすぐに現われれた場合は
2か月後くらいに早まるかもしれないし、
いつまでも買い手が現れなければ6月過ぎても営業し続けなければいけません。
そういう事情もあって勝手に6月頃としました。(悪しからず)
でもスナック団十郎を譲り渡す値段は「タダ(無料)です」。
だとすると結構早く買い手が見つかるかもしれません。
 「貴方の友人知人で『スナックをやりたい』と言う方がおりましたなら是非紹介して下さい」

~~~~~
 スナックを引き継ぐ人が決まりました。
ですので6月26日(月)でスナックは閉店となります。




2017・2・6(月)
 多くの皆様に愛されてきたスナック団十郎も6月頃をもって閉めさせて頂きます。
当初は3年くらいをメドにオープンしましたがもうすぐ4年になります。
でも別れの挨拶はもう少し後にさせて下さい。
あと残り数か月ありますので・・・。

 それでボトルをキープされているかたは是非お越し下さい。
ボトルを飲み切って心置きなくお別れ致しましょう。
また、これまで1度もお越し頂けていないかたは
団十郎との想い出作りにお急ぎ下さい。

 東日本大震災後、故郷名取市の為に何ができるのかを悩み抜いた日々。
辿り着いたのがスナックをやり、団十郎のアンテナを掲げれば
私を必要とする人が必ず現れるはず。
そうして始まったスナックでした。
当初は狙い通りにいろんな人達と出会い、そして活動をしました。
しかし、震災から5年が経ったあたりに感じたのです。
 多くの被災者はすでに前を向いて自分の道を歩き出し進んでいる。
「もう団十郎の出番は終わった」と・・・。

 今日、閉店のお知らせをスナックのお客様に一斉にメールしました。
特に常連さんたちは驚いていることでしょう。

 人生は出会いがあれば必ず別れがある。
それを何度も繰り返してきた団十郎です。
でもいつも一生懸命に生きてきました。
これからもこれまで通り真面目に生きてまいりますのご安心下さい。
そして宜しければこれまでのように見守って頂ければ嬉しいです。







 ★スナック『団十郎』が開店したよ〜

  2013年6月3日(月)に名取市増田にオープン!

  ●是非一度、飲みに来てけさい〜ん●

  貸切もOKです。ご相談下さい。(10〜18名様)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  65歳になった我々団塊世代。
 サラリーマンならリタイヤ組の仲間入り。
  速かれ遅かれいつかは私も仲間入りをする。
 そこでその前にもう一度、
 我が青春を謳歌した故郷『名取市』で・・・。
 ♪ああ宮城県♪の歌を作った『名取市』で・・・。
 東日本大震災の被災地『名取市】で・・・。

  その思い出の地でこの老人がスナックを開いても
 はたしてどれだけの人たちと振れ合えるのか?
 またどれだけの期間続けられるのか? 
 1年か? 5年か? まったく未知数である。
 しかしリタイヤを目前にした私は
 疎遠になっていた『故郷』、そして『幼馴染み達』と
 多少の関わりを持ってすごしてみたかった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  ≪営業時間≫
    PM6:30~深夜0:00

 
≪住所≫
 ●名取市増田3丁目1−13ー2F 『ファッションわたなべ』の2階
  元・太陽デパート(現・セブンイレブン)の南隣りです。
  近くには『七十七銀行増田支店』や『鶴見屋ガソリンスタンド』もあるよ。
  また近くには三角の公園もあります。
  道路向かいには『明治安田生命』があります。

 

ここをクリックするとスナックの場所が分かります

  TEL 022-384・5883(店・夜)
  TEL 0224-83・5030(自宅・昼)
  携帯 080-3568・8358  携帯 080-6027・2091

 ≪定休日≫
   日曜日です。それと月曜が祝日の場合は『日曜月曜の連休』となります。

 
≪カラオケ料金≫
   【カラオケ】1曲 100円。 10曲以上歌っても1,000円止まり。

  ≪参考料金≫
   【セット料金】 1,500円
   【ウイスキーボトル】 オールド 3,500円
   【焼酎ボトル】 いいちこシルエット 2,000円
   【生ビール】 ジョッキ1杯 500円
   【ソフトドリンク】 300円

   ※消費税は別途に頂戴します。

 【注意】ボトルのキープは半年とさせて頂きます。


 
≪貸し切りもOKです≫
  
団体やサークルでの貸し切りは11名様から17名様まで可能です。
   貸し切りの場合は日曜・祝日でも営業致します。
  お値段はご相談下さい。お客様に合わせます。
 【値段の参考例】
  ウイスキー・焼酎飲み放題・食事・オードブル・ツマミ付き 3,500円(1名) 
  (但しビールはジョッキ1杯)


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2016・4・25(月) 晴れ
 5月の連休は次のとおりに休ませて頂きます。
 
5月1日(日)から5日(木)までです

 私はこの連休中に窯焚きをします。



2016・1・18(月) ドカ雪
 スナックの1月の売り上げは毎年、大したことがない。
 1月と言えば新年会シーズン、だから忙しいはずなのに
いつも集計してみるとガッカリする結果となる。
でも異常なほど暇だって感じはしないのだが・・・。
 ではなぜか?
答えはこうである。
1月はお正月休みがあったり、成人の日で休みだったり、
ドカ雪で臨時休業したりと、とにかく
「営業日数が少ない月だから、売り上げが上がらない」
って事なの。

 それで今日はとんでもなく
ドカ雪が降ったのでスナックは休む事にしました。
今日は月曜。月曜は暇な曜日だから不幸中の幸い・・・。
これが金曜・土曜のドカ雪だったら、泣きたくなっちゃもんね。



2015・11・11(水) 晴れ
 スナック団十郎のお客さんの平均年齢は63才くらいだ。
だから店の将来性は非常に低い。それよりなにより
常連さんが亡くなって行くのが辛い。

 先日もAさんが癌のために亡くなった。
このAさんはあまり酒癖が良くないので
他の店の多くで出入り禁止になっている。
私の店に最初に来た時も酔っぱらうと人が変わってしまい困ってしまった。
しかし私としては同じ歳だし、我慢できるギリギリだったので
好意的に振る舞って仲良くしていた。
それと津波被災者だったので気の毒な面もあったし・・・。

 Aさんの好きなカラオケの十八番は
『いとしき日々(堀内孝雄)』と『コモエスタ赤坂』。
歌は結構上手かった。

それと彼はなぜか年齢を1歳だけ上積みして人に答える癖があった。
だから「団ちゃんより、俺は1つ先輩なんだよ」って得意になって
お客さんに喋るのだ。

 そのAさんの訃報を一昨日聞き、私(マスター)と奥さん(ママ)の2人して
Aさんの弔いのために『いとしき日々』と『コモエスタ赤坂』を涙で熱唱した。


 「Aさん、スナック団十郎は出入り禁止じゃないからねー。
いつでもドアを開けて入って来ていいんだよー」




2015・11・2(月) 雨
 
明日(3日・火)は祝日ですがスナックは営業しますので
宜しければどうぞ。



2015・9・20(日) 
晴れ
 昨日の土曜日からシルバー・ウイークで5連休である。
それでスナック団十郎は今日から水曜日まで、
4連休とさせて頂きます



2015・8・16(日)
 曇り
 昨夜、スナックに
信じられない事に相撲の出羽海部屋の親方が来たんですよ。
親方は力士の時は『小城ノ花(おぎのはな)』と言う四股名で活躍をしました。

 実は昨日は山形県天童市で天童巡業があり、今日は仙台巡業があったんです。
それで力士達は昨夜は仙台に泊まったようなんですね。
だけど出羽海親方は名取市のルートインに泊まり、
スナック団十郎に後援会の方々に連れられて飲みに来たって訳。

 ところで出羽海部屋には将来有望な力士がいます。
わずか3場所目で十両優勝はたした『御嶽海(みたけうみ)』です。
今度の場所、もしくはその次の場所で必ず話題になると思われますので
「皆様、応援宜しくお願いします」



2015・8・13(水) 

 各スナックでは、それぞれその店の特長と言うのがある。
例えば「若者が集まるスナック」とか、「高齢者が集まるスナック」
 当店の「お客の平均年齢は62歳くらい」
若者だけでの客は滅多に来ない。

 ところで、近所のスナックで、若者だけで混み合う店がある。
その若者達が歌う歌はハイトーンで絶叫気味な歌ばかり。
マイクはたった1本だけでもウルサイのに
ありったけの本数で、しかも若者皆で合唱するから堪らない。
そんな状態を観ると
「当店のスナックは年寄りばかりで演歌が主だからウルサクなくて楽だなぁ」
と胸を撫で下ろすのである。 

 ところが昨夜は突然10人の若い団体(某会社の社員達)が入って来た。
来た理由は先日私が出演したサンドウィッチマンのテレビ番組、
『ボンヤリーヌTV』を観たと言う。
しかし早速カラオケを歌い出したら、ウルサクテ堪らない。
そしたらそれまで飲んでいた常連さん達が次々と帰って行ってしまった。
すると若者達は他にお客が居なくなったのを良いことに、酔っ払いが調子に乗り
高いカウンター椅子に上がり危険な状態で歌い出す始末。
注意して引きずり落としてもまた登って歌う。
 (こんなお客はファンであっても許せない)
スナックをカラオケボックス程度にしか思っていないし、営業妨害である。
 呆れ返り私はマイクボリュームを極端に下げ、1本しか預けないことにした。
「あんだら全員で絶叫すて歌っているがらマイクなくても充分にウルサイ!。
これでダメだったら、カラオケボックスに行って歌ってけろ!」
 そう言って私は外に出て行った。
そうでもしないと私は本気で怒りだしてしまう。
店は奥さんに任せた。
 20分くらいして店に戻ろうとしたら、
店から若者達が出て来た。
そして私に対し口々に言う。
「お騒がせしました。最後に写真に一緒に移って下さい」だって。
仕方無く、肩を組んでニッコリする団十郎なの。
(でも「もう来ないでくれ」と心で呟いた)

 そこで真剣に考えた。
店内に張り紙をしようかと・・・。
 『泥酔し、歌い狂う若者はお断り』ってね。



2015・8・4(火)
 晴れ
 団十郎とじっくり話がしたくてスナックへ飲みに来てくれる人がいる。
ところがスナックが混んでいると
その人だけを相手して話し込むなんてことは到底無理。
すると機嫌を悪くし、怒って「二度と来ない」と言って帰って行く人がいる。
こういう人はたいてい1人で来る人だ。
もし2人で来てる人なら、私が相手できない時間は、
勝手に2人で会話しているから問題は起きない・・・。

 問題が起きる人の典型は、
1人で来ているにも係わらず
酔うと自己中心になり喋りが止まらないタイプである。
(同じ話を延々と繰り返すタイプ)
だから店が混んでいる時は誰もその人の話を聞いてくれなくなってしまい、
疎外感を感じ不愉快になって怒って帰るみたい・・・。

 そこでだ。もし団十郎とじっくり話するために、
スナックへ行こう、と思っている人は
「月・火・水、あたりがかなり暇なので、この曜日に来てもらうと助かります」

 そういえばこの前の金曜日に1人で初めて来た人だったけど、
席が空いていなくて帰ってもらう事になった。
でもその人は「団十郎さんと陶芸の話がしたかったんで
今度お客が少ない暇な時に来ます」と言って快く帰って行ってくれた。
(申し訳ないと同時に心から感謝!)


2015・6・3(水) 曇り
 スナック団十郎はお陰様で、本日2周年記念です。
当初は2年で辞めるつもりでしたが
常連さんからの「辞めないで!」と言う声が多かったので
もう少しこのまま続けてやることにしました。
それと私自身、常連さんとの縁がこれで切れてしまうのか、
と思うと非常に淋しいのです。
 スナックを辞めてしまえばまた山暮らしに戻る訳である。
そうなると1日中誰一人とも会わないなんて日もある。
しかし我が息子達と家族で暮らしていた頃はそれでも良かったけれど、
息子達が他所へ出て行ってしまい、
夫婦二人だけになってしまうと淋しいものですよ。
それでスナックを辞めるどころか逆に
名取に部屋を借りて「夫婦で街に住むか・・・」なんて話をしているくらいだ。

 とにかくスナック団十郎を2年間も支えってくれた皆様には
心より御礼を申し上げます。



2015・5・23(土) 
晴れ
 楽天イーグルス球団のスカウト部に親友の長島君がいる
その長島君が昨夜、スナックに訪れた。
そしてイーグルスのユニホームや帽子をお土産に持って来てくれた。
しかしそのユニホームのサイズがなんと4XLである。
俺ってどんな体格だと思っているんだろう。
そして我が家の奥さんが着てみてビックリ! ワンピースを着ているのと同じ状態。
でもね、奥さんは大いに喜んで、スナックのユニホームとして着ると言っている。
 「ありがとう長島君」
そして長島君は、
「その内、選手のサインも持ってくるから」と言ってくれたので嬉しい限りだ。



2015・5・2(土)
 晴れ
 『スナック団十郎』、今年のゴールデン・ウイークの休みは
3・4・5・6日(日月火水)の4日間です

 ところでスナックは、物凄く暇なときもあれば忙しいときもある。
でもお客さんは、呑みに来て、店が暇すぎると、
帰って行くとき心配して帰って行くんだろうな、と思う。
でも私としては2年も経営しているとだいたいの1週間の予想がつくので
暇であってもまったく心配しないのだ。

 そこでだ。たとえば私の店が連日繁盛だったらどうなると思います。
たぶん貴方はこう言うでしょうね。
「儲かって儲かって、ショウガナイんじゃないの!」
でもこれは「不正解です」
 答えは、「私と奥さんは1週間で倒れてしまいます」
これが高齢者と言うものです。

 「それじゃー、女の子でも雇えば良いんじゃないの!」
 これも不正解です。
たとえ皿洗いが楽になっても、忙しさには変わりはない。
つまり、スナック団十郎に来るお客さんは、
団十郎夫婦が直に接待してくれるからこそ通い続けてくれるのである。
そんな訳で、「毎日忙しい店」になったとしたら、
「店の寿命を短めるだけ」と言う結論に至るのだ。
だから「眠くなるくらい暇な日があってこそ、丁度良い」なのである。

 それともう1つ、夫婦だけで経営している店だからこそ、
安い値段設定で営業できるのだ。
これで、人を雇えば、
たとえ忙しくても人件費に利益を持って行かれるだけで儲けは同じ。
だとしたら、暇な日があって体を休め休めできる方が長続きする
と言う結論なのだ。

 でも、これが若い頃だったなら、ガムシャラに稼いだろうね。
 70才に近い年齢になったら、お金も大事だが、健康の方が
もっと大事になるものです。



2015・3・19(木)
 雨
 スナックのお客さんだが
「今夜は誰が飲みに来てくれるのか?」なんて事は
その場になってみないと分からないものだ。
当然と言えば当然なのだが・・・。
 でもこの「誰が来るのか分からない」って言うところが
楽しかったり感動だったりするのである。
その日限定の『ドッキリ御対面!』なのだ。

 昨日のドッキリさんは竹馬の友のK医師御一行さんでした。
さて今夜登場してくれるドッキリさんはどなたでしょうか?



2014・12・25(木)
 晴れ のち小雪
 釣り好きな人がスナックに来ると決まってこう言う。
「今度、釣った魚持って来てあげるね」
 
 これははっきり言って大大大迷惑なのだ。
私が「要りません」と断っても断ってもしつこく「持って来る」と言っては
話を聞くもんでない。
 「心配ないから、ちゃんと刺身にして持って来るから・・・」なんて喋り出す。

 結局、こういう人は勝手に持って来ては
ほかのお客さんに「どうぞ、食べて下さい」と差し出す。

 スナックをやってからと言うもの、
私はこういう無神経な人に何度となく悩まされている。

 たとえば、生ものを勝手にスナックに持ち込まれ、
それを食べたお客さんが食あたりにでもなったとしたら
私が新聞沙汰になるし、営業停止処分されます。
だから迷惑なのです。

 その他にも持って来られたら迷惑な物がある。
それは自家製のどぶろく・果樹酒(密造酒)である・・・。

 とにかくスナックは自宅ではないのです。
許可を貰って営業している店なんです。
だから違法行為は絶対にできません。
どうか私の気持ちを理解して下さい。



2014・9・17(水)
 曇り
 スナックへ週1くらいで飲みに来てくれる常連さんは別として、
多くのお客さんはだいたい3回くらい来ると足が遠のくみたい。
その替わり未だにチョイチョイ初めてのお客さんが来てくれるので
なんとか維持できている。
そういった新しいお客さんに会えるというのはとても楽しい事なのだ。
その中から何人かは、腹心の友となるのだから・・・。
そしてそんな人に出会った時は
いつも奥さんと
「スナックをやって良かったな」と言っては喜んでいるし、
スナックへ出かける時は「今日はどんな人が来るかな?」
と期待に胸弾ませている毎日である。



2014・6・17(火)
 晴れ いちじ雨
 昨日、完成したはずの曲が「実は駄作なんじゃないかな」
って気になってしまい、今朝は早くから目が覚めてしまう。
結局午後の2時まで、あーだ、こーだと部分の書き直しをしていた。
そしたら私の作品を滅多に褒めない奥さんが「良い曲だよ」って褒めてくれた。
しかし褒めてくれたいいが「演歌歌手には合わないと思うよ」だって。

 そんな訳で後日
もう1回新たに作曲しなくてはいけなくなってしまった次第である。
そしてこんな時はいつも思う。
「もう俺は2度と曲が書けなくなってしまったんじゃないかな」ってね。
(ちょっぴり弱気な団十郎なの)



2014・6・16(月)
 晴れ
 スナックを始めたのは1年前、65歳の時だ。
この年齢になると深夜の仕事はハードである。
だから長くは続けられない。いつか幕を引く時がくる。
それは遠い先ではない。
そこでだ、幕を引く前に古里の名取に記念としての何かを残したいと考えている。

 さて、名取市内でスナック団十郎をやろうと思ったのには
いくつかの理由があった。
その理由だが
●震災の被災地で被災者と何かをやりたい。
●たった一つだけでもいいから被災者の役に立ちたい。
と思った次第である。
しかし、これまでその理由を私は口にすることはなかった。
が、1年が経過してようやく具体的な形が見えてきた。

 見えてきたその1つ。
『東日本大震災』のページ・6月12日(木)に書いた、
名取の演歌歌手『藤森悠』さんとの出会いである


 私は今、藤森さんのために歌を書いている。
彼に喜んでもらえるかどうかは知らないが今朝1曲書き上げた。
とは言うものの私はこれまで演歌なんて曲はほとんど書いたことがない。
私が演歌だと思って書いても「そりゃー、演歌じゃないよ」と言われてしまう。
だからと言ってありふれた演歌のメロディじゃ「時代遅れだよ」って
馬鹿にされるかも・・・って心配になる。
 でも、今朝できた曲を勇気を出して藤森さんに聴かせてみようと思う。
結果、「いやだ」と言われたらどうしよう?。書き直すしかないちゃね。
やっぱり発表する以上は名曲じゃないと失礼になるからね。




2014・6・8(日)
 雨
 名取市内の場合であるが、
他のスナックが忙しいかどうかを知る手がかりが1つある。
それはタクシーや運転代行に電話を入れた時である。
 『待ち時間が何分か?』なのだ。
呑み客が帰る時間って言うのはだいたい何処も同じ時間になる。
だから混んでいるはずの金・土曜日の時間帯の待ち時間は
30分から1時間にもなってしまう。
そのような込み合う時間帯に「待ち時間、5分です」なんて言われたら
「今夜は何処の店も暇なんだろう!?」ってことになる。

 昨夜は土曜日というのにタクシーの待ち時間は5分だった。
暇なわけだよね。一晩中、雨が降っていたんだもの。

 さて今晩のスナック団十郎は日曜日で休みのはずなのだが、
某団体さんの呑み会があるので貸切営業をする。



2014・6・7(土)
 雨 ときどき曇り
 M君がオラオケを歌って私が曲目の入力をしていたときの事。
M君は「次は『よすこ』歌うがら・・・」って言うので私は曲目を検索した。
しかし『よすこ』なんて曲は入っていない。
 「そんな曲は入ってねぇど?」
 「入ってねぇ訳、ねぇずば」
 「んでも、何回探すても出で来ねんだや」
 「んだってオラ、この歌、何回も他の店で歌ってるんだがら」
 「もすかすて、あんだ、吉幾三の『ともこ』ど間違ってんでねぇが」
 「何すや団ちゃん、『よすこ』は女の名前でねんだど!。中国の河の名前だっ!」

 そうなんです。『よすこ』は『芳子』ではなく、『揚子江』だったのです。



2014・6・3(火)
 晴れ のち曇り
 スナック団十郎がスタートして今日で1周年です。
 この1年、楽しい出会いが沢山ありました。
ボトルも0から始まって150本以上に増えました。
そしてそのボトルの数だけ思い出があります。
当然、酒飲み相手の仕事ですから、迷惑な話も結構ありました。
でもその度になんとか解決して、良い雰囲気の店作りをしております。
そんな訳でこれからもこれまで通りに
スナック団十郎へお気軽にお立ち寄り下さい。

 そこで
今日から3日・4日・5日(火・水・木)の3日間
1周年記念イベントとして御来店(ご飲食)のお客様(先着15名)に
粗品を用意致しております。
 尚、客席に制限がありますのでお早めにどうぞ!

【注意】
 1周年記念と言うことで、
絶対に花などは持って来ないで下さい。送ってよこさないで下さい。
すべてお断りします。店内に置く場所がないので置物は迷惑なのです。
それと無駄なお金は使う必要はありません。
 どうしてもどうしても何かを持って来たいなら
チーズケーキかササカマにして下さい。それならシブシブ受け取ります。
とは言うものの、とにかく私は手ぶらで来る人を大歓迎します。



2014・5・1(木)晴れだったり雨だったり
 一昨日の夕方、スナックの掃除を終えて、
お客さんが来る前にスナックの周辺を散歩していたら
お客さんのM子さんから声をかけられた。
そしたら、M子さんは呑みに来てくれた。
 M子さん曰く
「団十郎さんと会ってしまったから、つい呑みたくなって来てしまったの」

 昨日の夕方、スナックの掃除を終えて、
お客さんが来る前にスナックの周辺を散歩していたら
お客さんのTさんがブラブラしていたので声をかけた。
そしたらTさんは「コンビニに来た」と言って入っていった。
その後、なんとTさんが呑みに来てくれたのだ。
 Tさん曰く
「団十郎さんを見たら、つい寄ってみたくなったの」だって。

 その事を奥さんに話をすると、
「これから毎晩、その辺をウロウロしているとお客さん来るかもね」

 そこで私は思った。どうせだったら、『スナック団十郎』と書いた
プラカードを持って歩いたら良いかもね。
ついでにプラカードと一緒に『ロイドメガネに燕尾服姿』も良いかもね。
(まるで『街のサンドイッチマン』である)


 ところで、
ゴールデンウイークは4・5・6(日・月・火) 休みます。

ただし29日(火)3日(土)祝日営業します


2014・4・12(土)  晴れ
 スナックへ呑みに来ているお客さんでカラマレ安い職業の方々がいる。
『政治家(市町村議員)』と『公務員』と『和尚さん』である。
だからこういった人達は地元のスナックでは呑みたがらない。
多くは知り合いのいない国分町や隣町のスナックへ
わざわざ出かけて行って呑んでいるようだ。

 スナック団十郎へは地元の議員さんも和尚さんも呑みに来てくれる。
その議員さんに対して一部の酔っ払いは『津波復興対策の遅れなど』でカラム。
和尚さんに対しては「なまぐさ坊主!」などと平気でからかう。

 議員さん・和尚さんにも当然陽気に酔う権利がある。
しかし小心者達はそれが気にくわないらしい。
 たぶん、カラム小心者達の心理はこうなのだろう。
「議員は税金を貰って呑んでいる」とか、
「和尚はお布施で呑んでいる」等々。

 こんな失礼な理由だけで人を馬鹿にする酔っ払い。
こういった小心者も呑んでいない昼間の生活では
ジェントルマンを演じているのだろう。
しかし、ひとたび酔ってしまうと本性が現れ人格が落ちて行く。


2014・4・9(水)  晴れ
 昨夜のスナックではカラオケを競いあった。
実は私がカラオケに採点を入れて『コモエスタ赤坂』を歌ったら、
79点だった。そしたらOさんが
「俺だったらもっと良い点数がでるよ」と言って同じ曲を歌いだした。
そしたら80点だった。そしたら次にTさんが「俺だったらもう少し上が出るよ」
と言って同じ曲を歌いだした。そしたら82点だった。
そしたらHさんが「よ〜し、んだったら俺も歌ってみるか・・・」
と言って歌ったら81点だった。
そしたらAさんが「面白そうなんで私も歌ってみるか」って
歌ってみたら、なんと84点が出た。
そうこうして8人が歌った。その結果、私の成績はなんと下から2番目だった。
(ちょっぴり みじめな団十郎なの)

 そこで皆さんにお願いがあります。
決して団十郎と『コモエスタ赤坂』で競おうなんて馬鹿な考えをおこさないで下さい。
団十郎を負かしても当スナックでは自慢になりませんから・・・。

 「よーし今度、オラは『さそり座の女』で競ってやる!」


2014・4・2(水) 晴れ
 私がスナックを始めた理由の1つは
「津波の被災地である故郷(名取市)で、
被災者とふれあう癒しの場をつくりたい」である。

 ところで昨夜、スナックに来たお客の8割が
なんと津波による被災者だった。
これが普段だと2割程度が津波被災者なのだが
昨夜ばかりは偶然にもそういった方々が集まったのである。
それと昨夜のスナックの雰囲気はこれまでの中でもベスト3に入るくらい
ハートフルだった。「団十郎のスナックはこんな感じの店です」
と胸を張って自慢したいくらい感動的な雰囲気の一夜だった。
 へべれけな人もいなかったし、馬鹿騒ぎする人もいなかったし、
下品な人もいなかったし、年齢も40歳代から70歳代までと幅広く。
とにかく「レディース&ジャントルマンだらけで最高だった。皆さん有難う!」


2014・4・1(火) 晴れ

 【消費税徴収のお知らせ】

 ところで今日から消費税がアップする。
これまでは消費税を取らないでいたのだが、
8%にアップしたのでは取らない訳にはいかなくなった。
なぜならスナックをやったためにたぶん
今年から我が家全体の売り上げが1千万円を越えてしまう!?
(注意:純利益が1千万円ということではありませんので誤解しないでね)

それで、売り上げ金額1千万円の消費税は80万円也。(たまげだや!)
この消費税80万円を徴収しないでいたのでは大変なことになってしまう。
そんな訳で「今日から消費税を頂戴することにしましたので宜しくお願い致します」
 とは言っても、半端なコマイ数字までは頂きません。
 例えばスナックでの飲食代が2千円になった場合、その8%の消費税は160円です。
そんな時の
請求額は『2,100円』 となります。

 どうかこれでご理解をして下さい。


2014・3・29(土) 曇り のち晴れ
 スナックが毎日忙しいなんてことはありえない。
1ヶ月に4日くらいはとんでもなく暇な日がある。
「お客さんがたったの1人だけ」なんてね。
そのような1人だけの時は、
「いっその事、0のほうが気が楽になる」なんて考えてしまう。
だって、1人だけになったお客さん本人にとっては「帰るに帰れないでしょうに・・・」

 そんな笑い話みたいなことを親友達に喋ると
「そんな時は遠慮しないで電話よこしてけさいん。すぐに呑みに行くから・・・」
って嬉しい事を言ってくれる。
しかしこればかりは無理なんです。
 先日なんか、夜中の10時までお客は1人も無し。
「今日は0になるかもな!?」なんて諦めていたら、なんと
13人の団体が電話予約なしでバタバタと入って来て、
一気に盛り上がってしまった。たった1組でだよ。
 この様なことがあるので「暇だから来て!」なんてことで電話はできないし、
そこまで友人に甘えられないよ。(私がホステスだったなら、電話できるけど・・・)

 そういえばスナックの近所に団十郎ファンのお客さんが居て
「団ちゃん、暇なときは遠慮しないで電話よこして・・・」って言ってくれる。
 そりゃ〜、ありがたい。でもそのお客さんは80歳過ぎているんだよ。
そのような高齢者を暇だからと言って呼び出していいものだろうか?
「悩むよね」。

 とにかくスナックの空模様は『晴れたり曇ったり』である。
昨日なんて金曜日なのに客はたったの5人だったんだよ。


2014・3・16(日)  曇り いちじ雨 のち晴れ
 一般的にスナックや居酒屋ではお客が頼みもしない『お通し』が出る。
これに対して、不愉快になるお客がいるのも事実。
その気持ちは私にも痛いほど理解できるのである。
 とは言うものの、今度は逆にスナック経営者の立場になって考えてみると
『お通し』を出さないでは絶対に経営が成り立たないから辛いところだ。
それではこれからその理由を説明しましょう。

 他所のスナックはどうか分からないが
当店(スナック団十郎)の来客数は平均して1日7人くらいだ。
そして客単価は2,500円くらい! かな?

 そこでだ、もしセット料金1,500円(お通しを含む)を徴収しなかったとしたら、
客単価はいくらになるだろう。なんとたったの1,000円となる。
これでは借り店舗での運営は成り立たない。

 たとえばだ、お客が前回呑みに来た時に入れていったボトルを
今回も呑み残して帰ったとしたら、なんと請求額は・・・。

 「ママ、おあいそ、お願いします」
 「はい、今日の料金は0円です」なんて事になる。

 これではまったく話にならないので、そんなときのための『座席料』
でもあるんですよ。お通しを含むセット料金1,500円と言うのは・・・。

 こんな話もある。
 5人の客がウーロン茶1杯(300円)でテーブルに座っている。
そしてこの日に限って席は満員になった。
そこへ新しい客が呑みに来た。
しかし空席が無いので仕方なく帰すことになる。
とうとうこの日は合計10人を帰してしまったのである。

 でもご心配なく、ご安心を。ウーロン茶のお客からも
しっかりと座席料(お通し含む1,500円)を頂いたから・・・。
これが、もし300円以上取れないとなったのなら
 「オラ、泣いだよワ」

 以上の理由で
「セット料金・座席料は必要!」の意味はお分かり頂けましたでしょうか?

 それでは『お通し』について、法律上ではどうなるのか?
と言う記事がありますので読んで行って下さい


2014・2・7(金)  晴れ のち曇り
 人には『無くて七癖』と言われるくらい、癖のある人間が多い。
それどころかそこへ酒が入ったとなれば、その癖にも拍車がかかる。

 さて、スナックへ来るお客は千差万別、いろいろなタイプの人がいる。
たとえば、店に来ているお客とひたすらお話をしたがるタイプ(A)。
でもこういったAタイプの人は自分だけ一方的に喋りまくる事が多い。
そんな場合、話しかけられた人は聞き役に回れる人なら問題が起きない。
しかしお客の中には、一方的で無意味な喋りに我慢ができない人がいても当然。
そこで、喋りたくもないAさんに話かけられた人(Bさん)の返事は
ブッキラボウになってしまう。
するとAさんが陰口を言う。「あいつは、なんて失礼な奴だ・・・」
そこで私はAさんの耳元で喋る。
 「あのBさんは貴方と喋りたくて飲みにきてるのではないので
Bさんは悪くないですよ。貴方との波長が合わないだけなの。
だから静かに飲ませてやって・・・」と。

 酒の商売をやっていると来客全員が良い人とは限らない。
中には『とんでもなく酒癖の悪い人』がいる。
そんなお客は当然、他のスナックでは既に『出入り禁止』になっている。
でも本人達は出入り禁止になっている事に気付いていない場合が多い。
だって、どこのスナックも本人に面と向かって
「貴方は出入り禁止です」とは言わない。
たぶんこんな言われ方をしているはず、
 「予約が入っているので、座る席がないの」とか、「今日は貸切なの」。
 閉店近い時間だったなら、「今日は用事があるので早く〆ます」ってね。
 いずれにしても行くたびごとに何かしらの理由を言われ断られているはず。
断られた人は結局
これまで1度も行ったことのないスナックのドアを開けて入って行くことになる。
 以上、この繰り返し・・・。

 私の店としても当然、品の良いお客だけに絞りたい。
しかしこれだけは初対面で性格を見定める事はできないから困った問題だ。


2014・1・27(月) 晴れ
 土曜日の事。スナックに41歳の男性(Y君)が1人で飲みに来た。
話を聞くと4日の日に放送された
テレビ『サンドウィッチマンのボンヤリーヌTV』を観て団十郎を初めて知ったそうだ。
それで興味を持ちインターネットで検索したら
私のHPやYOUTUBEがヒットしたらしい。

 嬉しいですね〜。41才と言えば団十郎をリアルタイムで観てないのと
ジェネレーションギャップがありすぎて、
会いになんか来てくれる人なんてまったくいないですよ。
 たとえばスナックに40才前半の男性が飲みに来たとすると、
私が歌を歌いだした途端、携帯をいじって歌を聴いていないのが普通。
これがジェネレーションギャップなのだ。
(ちょっぴり淋しい団十郎なの)

 さてスナックに来てくれたY君は、なんと遠い築館市から車で高速に乗り、
そして名取市内にホテルを予約して来たと言うではないか。
もっと嬉しいことには
「団十郎さんとカラオケで『悲しき願い』を歌いたかったんです」って言うじゃない。
 もちろん俺としては「よう御座りす」です。
んだって俺はこの歌が一番得意なんだおん!
 でもなんでY君は俺が『悲しき願い』を歌えるって知っていたんだろう?
(聞くの忘れちゃった)

 面白いことにY君はあの若さで彼が生まれる以前の60年代ポップスが
大好きみたいだし、英語で歌えると言うから驚きだ。

 そんな彼が又いつか、飲みに来てくれることを私は願っている。
たぶん、きっと、絶対来てくれるだろう。
だってボトルをキープしてくれたんだもの・・・。


2014・1・16(木) 晴れ
 昨夜、初めてスナックに来たお客さんの話。

 彼は私が40年前に放送していた深夜ラジオ番組
『ジャンボ・リクエストAMO』時代からのファンだったそうだ。
 それで昨年の6月に彼の住まいのすぐ近くにスナック団十郎がオープンした。
そこでなんとしてもスナックに飲みに行かなければと思ったそうだが、
なかなか勇気が出ずにいたらしい。とは言うものの
私のHPは毎日読んでいてスナックの情報をチェックしていたって言うじゃない。
そしてそれから7ヶ月半も経過した昨日、意を決して飲みに行くことにしたそうだ。
とは言うものの直接ドアを開ける勇気がなく、まずは様子伺いのためにと、
スナック団十郎の下の居酒屋へ入って行き酒を煽り、ホルモンを食べる。
そして周りにいたお客さんに団十郎の様子を伺ったら、
そこにタイミング良くスナック団十郎の常連さんがいて
「んだったら、俺が連れていってやるがら・・・」と言ってもらい、
常連さんの後に付いて、とうとう入店して来たのであった。

 彼はシャイな性格なのかもしれない。でも話が弾むと陽気になり
クレイジー・キャッツの歌のオンパレードや麦畑や「ひろしです」などの物まねをして
私を喜ばせてくれた。
ウイスキーボトルも高いのを入れてくれたけど私は
「高いボトルを入れなくていいから・・・、
それよりこれを機会にチョイチョイ来てもらったほうが俺は嬉しいよ」と言った。

 この彼のようにスナックに行きたくても恥ずかしくて
ためらっている人がまだいるのかも・・・。
 そういえばこういう夫婦がいた。
せっかくスナック団十郎のドアの前まで来たのに、ドアを開ける勇気が無く、
そのまま帰って行ったらしい。でも2回目は勇気を出して入って来てくれた。
そして今では常連さんになって頂いている。

 とにかく未だにためらっている、そんな方々に私は言いたい。
「もたもたしているとスナック団十郎が無くなっちゃうかもよ」
だって団十郎は高齢者になってしまったので
深夜、村田町から名取市まで何年も通うのは無理なんですよ、と・・・。


2013・12・31(火)大晦日 晴れ
 昨夜のスナックの客は思ったよりも少なかった。
やはり御用納めも終わり、飲みに出歩く気分じゃないのかもね。
 
 さて大晦日の今夜もスナックはやることにした。
はたしてお客さんは来るのだろうか?
 でも3人の常連さんが「来る」と言っているので
その3人と一緒に年越しソバでも食いながら
カラオケを歌って今夜は盛り上がるとしよう。
もしそれ以上のお客さんが来てくれれば「もうしぶんない・・・」


●ところで、正月休みは元日から3日まで の3日間です。
  営業開始は
4日(土) からです。


2013・12・21(土) 曇り のち小雨
 スナック団十郎、年末年始の営業についての御案内 です。

 年内は31日(火)まで営業 します。
【注意】日曜・祝日は休みです。

 正月休みは元日から3日まで の3日間です。
営業開始は4日(土)からです。

 以上、よろしくお願い致します。


2013・12・6(金) 晴れ
 昨夜、オープンと同時に飲みに来てくれた1人の女性(60代)がいた。
彼女は「本当は別のスナックに行くつもりだったの。
でもその店がまだオープンしてなかったので、お宅へ入って来てみたの」
って言うじゃない。
 その女性は歌が抜群に上手い。それと男性の扱いがとても上手い。
次々と来店してくるお客の話相手をしてくれ、男性からの好感度も良好。
まるでホステスさんでも雇っているかのような店の雰囲気となる。
彼女は閉店まで飲んでいってくれた。
そして帰り際、こう言った。
「今日は楽しかったです。この店に入って来て良かった。今度また年金貰ったら来るね」

 今朝、眠りから覚めて私は昨夜の事を思い出し、一人ニヤニヤとする。
もしかして昨夜の彼女は「天からやって来た福の神?」

 PS(彼女は団十郎を最後まで芸能人と知らずに帰って行ったのであった)


2013・11・29(金)  晴れ
 私のスナックは半年前までは『夏』と言う名前で12年間続いていたスナックだった。
その『夏』を私が譲り受けてスタートした訳である。
それで、「それまでの夏さんの常連さんをソックリ私が受け継ぐ!」なんて事は無理な話。
当然の如く、常連さんと言うものは
そのスナックの主との相性で通うか通わないかを決めている。

 さて私が『スナック団十郎』をオープンすると、何の抵抗も無くすぐに馴染んでくれて
常連さんになってくれた人もいる。
しかし芸能人の私に違和感を感じて来ない人もかなりいると思う。

 先日来てくれたかつての『夏』の常連さん曰く。
 団十郎が『夏』の後をやるって聞いた時、
「チャラチャラし、遊び半分で経営するような芸能人の店には行くものか!」
と決めていたと言う。
 しかしそう考えていた人達が少しずつ通い始めてくれるようになり、
やがてスナック団十郎の店内の実態が噂になって伝わる。
すると、「団十郎は酒も呑まず、毎日通い続け本気でやっている」と伝え聞き、
「一度覗いてみよう」と言う事で来てくれたそうだ。


2013・11・25(月)  曇り のち雨
 スナックの休日は日曜・祝日である。だから昨日も土・日と連休だった。
 2日間も続けて休みだと、なんか店に行きたくてウズウズして待ちきれない。
 「だったら、休まなければいいじゃない」と思うでしょう。
でもね、私1人でやっているんじゃないので、奥さんのことを考えると
こればっかりはね、なんとも・・・。
それと夜の仕事で年齢も年齢なので身体を酷使しても駄目だと思うし・・・。

 不思議なもので20代の頃は休みが多ければ多いほど喜んだのにね。


2013・11・10日)  晴れ
 今日は日曜日なので本来は休日なのだが、
名取の音楽サークルの発表会があって、そのグループがスナック団十郎で
打ち上げをやるになり、スナックは貸し切りという形で営業した。

 そんな訳でこれからたぶん忘年会や新年会で貸し切りも増えると思う。
ですので是非皆さん、貸し切りで飲み会をする時は当スナックでお願い致します。
日曜・祝日でもかまいません。ただしお早目の予約をお願い致します。


2013・10・19(土) 曇り
 スナック団十郎の未来は決して明るくない。
それはなぜか?
 現在のスナック団十郎のお客さんは9割が60歳以上(竹馬の友)である。
80歳代はまったくいないとなると実に客層の幅が狭い。
もし50歳代なんていたら「若者!」である。
 そうなるとスナックの10年後なんてありえないはず・・・。
ところがである。
昨夜、「近所に住んでいる」という30代の若夫婦が入ってきた。
二人とも団十郎が何者かを知らなかったと言う。
それである日突然、近所のスナックの窓に
『スナック団十郎』と言う目立つ大きなシールが貼られたので
興味を持ちインターネットで検索してみたら、この私のHPがヒットしたそうだ。
そしてそのHPを読んで「カラオケでも歌いに行ってみよう」
と出かけて来てくれたとの事。
そんな訳で閉店までカラオケを楽しんで行ってくれた。

 ほとんどの客が60歳以上と言うスナックにもこうして少しづつ
若者が足を運んで来るようになったみたいです。

 ところで昨夜は「横浜から出張で仙台に来た」と言う
お客さん(57才)がわざわざ飲みに来てくれた。
彼は音楽活動も趣味でやっているとの事。
カバンの中にはフォークソング用のハーモニカを5個も持っていた。
そしてカラオケで歌を歌い、イントロ・間奏・エンディングには
見事なハーモニカを吹いてお客さんをアルコール以上に酔わせてくれた。

 昨夜はお蔭さんで実に楽しく理想的な『スナック団十郎』となりました。
(訪れてくれたすべてのお客さんに感謝!)


2013・10・2(水)  雨
 60歳代の夫婦がスナックにやってきた。
奥さんはカラオケが大好き。しかし旦那さんはまったく歌わない。
それどころか、来て30分もすると「どれっ、帰るかな!」と何度も言い出す。
でも奥さんは無視してカラオケを楽しんでいる。

 2回目に来たときも同じパターンだった。
相変わらず旦那さんは「どれっ、帰るかな!」と繰り返す。
まるで駄々っ子である。
それに対して奥さんはカラオケ三昧。

 3回目に来たとき、私は旦那に対して
「カラオケ歌わないのすか?」と尋ねると
「俺は滅多に歌を歌ったことがないの」と答えた。
「1曲くらいは歌えるんだすぺ?」
「ウン、1曲なら・・・」
「んだったら、1曲歌ってみて! お願い!」
 そのお願いに渋々歌いだす。
そして歌い終わったら周りにいたお客さんから拍手喝采の嵐であった。
すると急にニコニコ顔になり、続けて2曲3曲と歌いだしたではないか。

 やがて閉店時間になり奥さんが「貴方、帰りますよ」と言い、
夫婦笑顔で帰って行きました。

 (これって、まるで漫才の「母ちゃん、もう帰ろうよ」の世界だよね)


2013・9・20(金)  晴れ
 あるお客さんが私のスナックの名前をみてこう言った。
 「スナックの名前で男性の名前が付いているのは珍しいですよね」
 言われてみて、よく考えてみると、それもそうなのだ。
当店以外に男性の名前が付いた店を思い出せない。
 おかまバーならいざ知らず、
どこの店もお客は男性がほとんどなので、
店の名前には男性好みの女性の名前が付いている。

 男性というもの既婚者であっても年寄りであっても女性がそばにいると
目が活き活きと輝くものである。
その証拠に3日前の事、6時から8時まで店で飲んでいた
親友の男性Aさんが「そろそろ次のスナックに飲みに行くのでもう帰るから・・・」
と言っていたにもかかわらず、
そこへ女性2人が飲みに入って来たとたん、もう帰る気が無くなり
閉店の0:00まで盛り上がって飲んでいた。

 これで分かるとおり、
店名を男性の名前にするよりは女性名にするのが一般的常識、
と言う今日の話でした。
 だからと言って私の店名に『団十郎』以外の名前を付けていたとしたら
お客は現在の半分以下になっているだろうね。
そう考えると『団十郎』と言う男性名で商売ができる環境に感謝!
古里に感謝! 団十郎ファンに感謝!感謝!


2013・9・17(火)  晴れ
 スナック団十郎の客の入りを書くとき、
忙しいことだけを書いているとわざとらしく、うぬぼれみたいでイヤらしい。
かと言って暇なことばっかり書いていると
悪く解釈され、余計な心配や噂をされてしまう。
だから私は忙しい話と暇な話を交互に書くようにしてバランスをとっている。
実際のところ、オープンして3ヶ月が経ち分かった事は
1週間の内、忙しいのは金曜と土曜を含めた3日間くらい。
あとの3日間くらいはまったく暇である。
 それと、この地域のスナックは8時オープンのところが多い。
つまり8時前に客はほとんど来ないって言う事みたい。

 ところでスタートして3ヶ月が経ち、要領もつかめたし、
お馴染みさんもできて、すっかり夜の仕事に慣れてきた。
だから毎日店に出かけるのが楽しくてショウガナイ今日この頃である。
たとえその日の客がたったの3人だけであったとしても
その3人に感謝できるし、3人との会話が充実していればそれで満足できる。

 ところで話は変わるが、
当店のお客は9割以上が50歳以上の男女である。
そして先週のお客さんはなぜか女性が多かった。
お客の半分は女性だった。
そして60代半ばの女性がこう言ってくれた。
 「この店はマスター夫婦の素性が分かるから
女性1人でも安心して飲みに来れるところですね」

 そこで私は思った。
当店は『中高年の女性が1人で飲みに来て歌える店』になれたら良いな! って。


2013・8・30(金)  晴れ のち曇り
 今日はスナック団十郎に設置されている配信カラオケの話。

 マイクのバランスというものは歌う人の口から5cmくらいマイクを離して歌った時に出る
出力を想定して私はバランスを設定している。
ところがだ、お客さんの中にはマイクに口をつけて歌う人がいる。
そうなるとボーカルがうるさくなり騒音になってしまう。そしてまた
そんな歌い方をする人に限って声がでかいし、音痴の人が多い。
すると店内にいる他のお客さんにとっては迷惑であり苦痛になってしまう。

 我が店のお客さんにも2人だけ大声で歌う音痴のお客さんがいる。
そこで私がとうとう我慢できずに2人に対し歌い方のアドバイスをした。

 さて、話は少し横に逸れるが、
 スナック団十郎がオープンしてまだ3ヶ月も経たない。
だから常連さんというのも少ない。

 1ヶ月前の事、閉店直前(PM11:30)にお客さんが入って来た。
名前を『ナッキー(56歳)』と呼ぶことにした。
 ナッキーは震災復興の仕事をするために東京から単身赴任で名取市に来たそうだ。
そして偶然にスナック団十郎に飲みに来たと言う訳。
 人格は『心優しいジェントルマンである』
ところがである。彼がカラオケで歌いだすとビックリ!
タダ単にうるさいだけの音痴である。でも歌っている本人は自分の歌に酔いしれている。
それもエアーギターで歌うのだから自己陶酔も半端じゃない。
そしたら他のお客さんは迷惑がり帰り際「彼の歌はうるさくて迷惑だ」とつぶやいて行った。

 ナッキーは2日に1回は飲みに来てくれる常連さんとなった。
そこで私はついに我慢できず、ナッキーに正しい歌い方のアドバイスをしてしまった。

 それからというもの彼はピタリとスナックには来なくなった。
そして1週間が過ぎた昨夜、彼はついに現れた。
ところがその彼から出た言葉はなんと
「本社に戻る事になりました。転属命令がでたのが1週間前の事です。
それからというもの挨拶回りが忙しくてスナックに来れなかったんですよ」だって。
 そして続けて言う、
「今日は最後の歌を歌わせて下さい。団十郎さんから教えてもらったように歌います」
 なんと『上を向いて歩こう』を歌っている彼の口は
マイクからしっかりと5cmも離れているではないか。

 別れ際、私と彼は堪えきれず抱き合って涙を流してしまったのである。。
「ナッキーよ、君は団十郎の弟である。またいつか必ず何処かで会おう!」

 
●まだ見ぬ親友に出会うため 私はスナックをオープンした


(スナックと言う商売は楽しい出会いもあるけどツライ別れもあるということが分かりましたよ。


2013・8・23(金)  曇り にわか雨
 スナックではお客様から私達(マスター・ママ)が飲み物をおごってもらうことがある。
店の売り上げ的には嬉しいことなのだが経営者の私としては
お客様への請求はできるだけ安くしたいと思って仕事をしているので
嬉しいと思う反面、内心は複雑なのだ。
特に名取市は大震災の被災地でもあるので、そのようなお気の毒な被災者の方から
おごられてよいものか? といつも迷ってしまう。
だからと言って、
せっかく「おごる」と言ってくれてる人の気持ちを踏みにじるのもどうかと思うし・・・。

 とにかく皆さん、スナック団十郎では、
「おごる必要はありません。飲みに来てもらえるだけで充分満足です」


2013・8・13(火)  晴れ
 今日からスナックを休もうと思ったが、
近所のスナックではお盆も休まず営業するところが多いようなので
私のスナックも
お盆休みをとらず いつもどおりに営業することにしました
だから18日の日曜日だけの休みとなりました。


2013・8・8(木) 晴れ
 昨夜のスナックには親友の金谷夫妻が飲みに来てくれた。
それもわざわざ盛岡市から仙台にホテルをとっての来店である。
数十年ぶりの再会だった。

 金谷君はかつての私のバンド『吉川団十郎一座』のメンバーであって、
サイドボーカル担当でハモリの天才なのだ。
彼のハモリ(音感)がどれくらい凄いかというと、
どんな歌でも1番のメロディを聴いただけで
即座に2番からはハモって歌えるのだから最強のメンバーだった。
そんな彼らのバックに支えられ私はヤマハポピュラーソングコンテストにも
出場できた訳だし、
1枚目のアルバムレコード『陽陰者』も発売することができた。

 それで昨日は金谷君とスナックで歌の大合唱となった。
彼と一緒に歌うのは『陽陰者』のレコーディングコンサート依頼である。
そう、39年ぶりなのだ。
 なんとも言えない感動でしたよ。
そして最後に彼は私に向かって一言
「吉川さんの歌は良い。吉川さんは天才だって事が分かったよ。
昔は何とも思わないで歌っていたけどね」だって。
彼の口からその一言が聞けるとは・・・。
でもその言葉を現役のときに言って欲しかったワ。
そうすれば歌手を辞めなかったかも!?
んだって、現役のときは私の周りには凄いミュージシャンが沢山いたんだもの。
中島みゆき・因幡晃・葛城ゆき・庄野真代・小坂恭子・渡辺まちこ・八神純子などなど。
これだけのミュージシャンに囲まれて活動いると自信喪失してしまうよね。

 とにかく昨日は金谷君を迎えて久しぶりに「ミュージシャン気分になった団十郎なの」


2013・8・3(土)  晴れ
 まずは小学生の頃の話。

 我が家の前に川が流れていた。『ドンドン川』と呼んだ。
その近辺に住む家庭ではその川の水を汲んで風呂水に使ったり、
汚水を捨てたり、または洗濯場を設けて主婦達が洗濯をしていた。

 ある日の事。
 沢庵漬けの樽が川の洗濯場に置いてあった。
たぶん、どこかの家庭で沢庵が古くなり臭くなったので捨てて洗うために
樽ごと運んで来てそこに置いていたのだろう。
その樽を発見した我々少年達は「臭せー、臭せー」と言って大騒ぎをしていた。
そしたら餓鬼大将のMちゃんが我々が遊んでいて何かヘマをするたんびに
「お前は悪い事をやった。味噌漬け3年の刑だ。腕突っこめ!」
と判決を下すのであった。
そしてオラ達は臭いヌカの入った樽に腕を突っこまされ、
数を3つ数えるまで我慢するのである。
刑が終わり腕を抜いた後は急いで川の水で腕をゴシゴシと洗う。
 10年の刑などを言い渡されたときには堪ったものではない。
10までの数をゆっくり数えられたりすると、
鼻が曲がってしまうくらい臭い思いをするのだ。

 さて歳月が流れ、あれから57年が経過。
 昨夜スナックに初めてのお客さんが入ってきた。
 「昇(団十郎)君、久しぶりだね〜。ところで俺、誰だか分かる?」
 「?」
 「昔ドンドン川で遊んだH兄弟のAです」だって。

 そのA君は現在、病院の医師をやっているそうだ。
H兄弟は4人兄弟で全員が医者になったというから凄い!

 57年ぶりに再会したA君とはドンドン川で遊び回った
『3年の刑ごっこ』の話で盛り上がった事は言うまでもない。

 昨夜も、こんな具合に
スナックを始めて、『嬉しかった出来事の1つ』と遭遇したのであった。


2013・7・28(日)  晴れ のち雨 のち曇り
 ところで今日は日曜日なのでスナックは休み。
休みだから家で何かやるのかというと、何もできない。
とにかく眠いのと疲れとで
結局家の中で映画を観てるか、もしくは寝てるかで1日が終わってしまう。
 深夜までの仕事に慣れるのにもう少し時間(月日)がいるみたい。
だからといって『スナックの仕事が辛い』と言う訳ではないので誤解のないように。
 私としてはこのスナックの仕事はとても楽しいですよ。
なんといっても毎日新しい友達が次から次と増えていくんですから。
それもお金を貰って友達になれるんですから「申し訳ない」
 とかく、我々のようなリタイヤ世代(高齢者)になると
友達というものは減って行くというのに
逆に私は増えて行くんだから「スナックに感謝!」の一言である。   


2013・7・27(土)  曇り
 昨夜のスナックのお客さんは9人。
それも全員が始めてのお客さんたち。
つまり我がスナック団十郎には常連さんが殆んどいないという証し。
それもそのはず、スナックオープンしてまだ50日しか経っていない。
だから、初めて訪れてくれているお客さんのその1割程度が
これからの常連さんになってくれればいいなと思う次第。

 それにしても「凄い」と思うのは
スナックの窓ガラスに
『スナック団十郎・ああ宮城県』とシールを貼っているだけの宣伝にもかかわらず
そのシールを見て毎日3〜5人の新しいお客さんが来てくれるのだから・・・。
その人たちはドアを開けて私の顔を見るなり
「本物の団十郎さんですか? 偽者じゃないですよね?」って興奮してくれる。
(僕って幸せ者ですね)


2013・7・26(金)  雨 のち曇り
 私が10才から20歳くらいの頃にかけて
毎日のように遊んでいた友人の話をしよう。

 T君と言って近所に住んでいた2歳年下の男性である。
そのT君の性格はといえば何処にでもいる普通の少年であった。
しかし不思議なところがたった1つだけあった。
それは、彼は学校から戻るとほとんど毎日のように
近所に住んでいた10歳年下のイトコをおんぶ(背負う)して
外に出てくるのである。
既にこの時代としては珍しい光景であった。

 私としては、遊ぶにしても思いっきりハシャギ回りたい男盛りだった。
のにもかかわらず
T君がイトコを背負って遊びにくると非常にガッカリしたものだ。
そのT君とは、彼が高校を卒業し社会人となった時点で
遊び友達ではなくなり、疎遠になってしまった。

 さて、そんな少年時代から50年という歳月が経過した
昨夜の事、『スナック団十郎』に6名(全員52歳)のグループが飲みに来た。
その中の1人の女性の家の場所を聞いて「おやっ?」っと思った。
それで私は
 「もしかしてアンタは・・・、もしかしてT君のイトコか?」
って聞いたら、
 「そうです。昔、団十郎さん達が遊んでいたとき、
背中におんぶされていた子供です」だって。

 そんな訳で昨夜は
スナックを始めて、『嬉しかった出来事の1つ』と遭遇したのであった。


2013・7・21(日)  晴れ
 スナック開店の時に私は花束のプレゼントを断った。
その最大の理由は友人に金銭的な負担をかけたくなかったからだ。
しかしもう1つ理由があった。

 スナックは17席しかない小さな店である。
そこに花を貰うと花一束につき席が1つ奪われてしまうことになる。
たとえば花を5つもらうとお客は12人しか入れなくなってしまう。
7つ貰えば10人しか入れなくなってしまう。
こう考えてしまうと花を貰うと言う事は恐怖になってくるのだ。
もし貰うにしても、できるなら根のない切り花にしてほしい。
根があると長持ちして数ヶ月も席を奪われてしまうから。
(とにかく本音としてはもう花は要りません。席が足りなくなるので)

 私はこれでも芸術家だと思っている。
だから私の店は私の芸術品で飾りたいと思っている。
そこで最近、開店記念に頂いた花も散ってしまったので
その場所に今度は私の陶芸(オブジェ)作品を1個くらいは飾ろうと思っている。

 (この部分の文章はいずれ削除します。失礼な事を書いていますので)


2013・7・18(木) 雨 のち曇り
 私がスナックの配信カラオケでなつかしの歌謡曲を歌うと
奥さんは「やっぱりプロの歌手だな、って感じるよ」って言ってくれる。
そこで昨夜は配信カラオケでなつかしのグループ・サウンズ(GS)等を歌ってみた。

『君に会いたい』ジャガーズ、『長い髪の少女』ゴールデンカップス、
『好きさ好きさ好きさ』 『恋をしようよジェニー』カーナビーツ、
『いつまでもいつまでも』 『この手のひらに愛を』サベージ、
『思い出の渚』 『バラの恋人』ワイルドワンズ、
『マリアの泉』 『青い瞳』 『北国の二人』 『心の虹』ブルーコメッツ、
『悲しき願い』尾藤イサオ、『ルイジアナママ』飯田久彦、

 これらの歌を歌い終わって、私は奥さんに
「俺が歌うGSの歌唱力、プロだって感じる」って質問した。
そしたら「プロって感じはしないね。普通に歌のうまいオッサン、って感じね」だって。

 いや、その感想は絶対に間違っている。
私が歌う『心の虹』なんて、超最高だと思うよ。

 ところでブルーコメッツの『北国の二人』を歌っていると
決まって思い出す友人『W君』がいる。
 彼は私がアマチュアバンド時代だった頃のメインボーカルで、
その彼が『北国の二人』を得意として歌っていた。(私はリードギター担当)
 なんと『W君』は東日本大震災(名取市閖上地区)の津波で亡くなってしまった。
だから私は『北国の二人』を歌うと彼を思い出し思わず泣きそうになるのである。


2013・7・17(水) 曇り
 スナックへお客さんがやって来るのは殆んどが8時過ぎ。
それまでの時間はまったく誰も来ないという日もある。
そんなときは配信カラオケで一人歌の練習をしている。
とは言っても私は他人の歌が苦手。
演歌などはまったくと言っていいほど歌えない。
そこでそんな私がカラオケで現在練習している歌というのは
私の青春時代の歌謡曲ばかり。
それではカラオケで私が歌える歌を書いてみよう。

『忘れないさ』 『若い二人』北原謙二 、『星は何でも知っている』平尾昌晃
『僕は泣いちっち』 『夜空の笛』守屋浩、
『君だけを』 『17歳のこの胸に』西郷輝彦、
『美しい10代』三田明、『女学生』安達明、『湖愁』松島アキラ、
『高校3年生』 『修学旅行』 『仲間たち』 『ああ青春の胸の血は』 
『君達がいて僕がいた』舟木一夫、
『あの娘と僕』 『恋をするなら』 『チェッ・チェッ・チェッ』橋幸夫、

 ところでスナック『団十郎』のお客さん(親友A)の話だが、
私が『忘れないさ』(北原謙二)を歌いだすと決まって、
突然遥か昔の青春時代を思い出すらしく
 「俺は増田川の土手に初恋の○○子ちゃんを呼び出したんだ。
そしたら彼女はドン服(綿入れ)を着てやって来てくれたんだよ〜。
俺にはとてもなつかしい思い出なんだよ〜」って語りだすんです。

 どんな人にも『青春時代の思い出の1曲』ってあるはず。
あなたにとっての思い出の1曲って何ですか?
私にとっての思い出の1曲と言えば
ビートルズの『アンド・アイ・ラヴ・ハー』と『恋する二人』です。
(あれっ? 1曲じゃなかった)


2013・7・14(日) 晴れ のち曇り いちじ雨
 昨夜は土曜日と言う事もあって客入りを期待していた。
そしたらお客さんはなかなか来ない。結局4人だけ。
 「なぜなのか?」 と原因を考えてみた。
そしたら3連休なのね。だからかもね!?
 とにかく混む日と暇な日の差が極端すぎる。


2013・7・13(土)  小雨
 昨夜は金曜日、お陰様で早い時間帯から満席になる。
その満席状態の時にあとから来たお客様は座る椅子がないので断る事になる。
 断るなんて実に勿体無い。
前日なんかはたった3人のお客さんしか来なかったので
ガラガラで情けないくらいだったのに・・・。
 商売なんてこんなものなんだよね。
店の都合に合わせてお客が来るわけがない。

 さて今日は土曜日だ。
どれだけの来客があるのだろう?
先週の土曜日は満席だったけど・・・。


2013・7・12(金)  曇り
 昨夜のお客さんは3名様でした。
やはり雨の日はこんなものなのかも・・・。
でもお客の人数で一喜一憂するのはやめることにしている。
私のようにリタイヤの年齢になると
なにも必死になって働らかなくてもね。
 「悪い日ばかりじゃないよ。良い日もあるでしょう」


2013・7・3(水)  雨
 スナックの中の備品は結構古すぎて交換の時期になっているようだ。

 スナックで使われていた食洗器は、珍しく縦長の食洗器である。
もしこれが横長だとカウンターのスペースが奪われてしまい困るのだ。
 ところがだ、サンヨーから電話があり
「その機種は欠陥商品でしたので3万円で引き取らせて頂きます」だって。
それで
ヤマダ電機に新品を買いに行ったら3万円でなんか売られていないし、
縦長の食洗器なんてどこのメーカーを探しても現在は無いそうだ。

 しぶしぶ買ったのが6万5千円で横長のやつ。(ガッカリ!)

 話は変わるが、今日はこれから仙台のリサイクルショップに行き、
カウンター用椅子を探しに行く。高さ70pの椅子が丁度良いのに
店にある椅子の3個が75pもあって、座っていて落ち着かないのと
女性が椅子から降りるとき足が届かなくて危ないのである。

 それでは早速リサイクルショップへ探しに出かけるとしよう。


2013・6・26 (水) 曇り 夜に少し雨
 PM4:30、NHK仙台へ。
 5:00からのラジオ番組『5時だっちゃ』にゲスト出演。
するとテレビでいつも見ているアナウンサーの方々に挨拶をされる。(恐縮です)
これは3月に出演した『北国からのコンサート』の好感度が良かったからみたい!?

 7:40、スナック団十郎に到着。
今夜はお客さんが多かった。

 実際、スナックが始まって2週間は暇な日が多かった。(初日は例外)
1日平均5人程度。それも他所の町からHPを見て来てくれた人達がほとんど。
 友人の岩間君が仙台からわざわざ飲みに来てくれ、その現状を見て
「団十郎さん、大丈夫? やって行げんのすか?」って心配してくれたくらいである。
 しかし3週間目からは連日、地元の
方々で賑わい出している。(1日平均10人)
私としても少しは安堵している。それと言うのも、
地元の人が来てくれると言う事は常連さんが増えると言う事になるはずですから。


2013・6・22(土) 曇りだったり晴れたり雨だったり
 昨夜は始めての貸切だった。
スナックの近くの会社がパーティをやってくれた。
それでこの会社とのご縁は、
私が昔(41年前)、名取市内で自動車工場ををやっていた時に遡る。
この会社のお嬢さん(現在・61歳))がチョイチョイ、車の修理にやってきた。
つまりお得意さんだったのである。

 その後私はレコードデビューしてプロのミュージシャンとなり、
そのお嬢さんとは会うことがなくなった。
そして昨夜、40年ぶりの御対面となり、思わず感激のハグをした。
 私に彼女は
 「吉川さんはある日突然雲の上の人になってしまい、
声をかけられないでいたの・・・」だって。
 「何をおっしゃって。貴方の会社のほうこそ今じゃビックリするほど大きくなられて。
逆に私のほうが声をかけづらいですよ」とかなんとか言いながら、

時間を楽しく過ごしたのであった。(嗚呼! なつかしきかな60歳代)


2013・6・21(金) 曇り 夕方にドシャ降り
 私は故郷(名取市)の隣町(村田町)で陶芸の仕事を始めて32年が経過した。
その間、名取市の友人達とは殆んど交際がなかった。
そしてこの度、名取市でスナック『団十郎』をオープンする。
するとありがたいことに日毎夜毎に懐かしい友人達が飲みに来てくれる。
昨夜も50年ぶりの友人との再会に涙の一幕あり!

 別の話題だが、同級生が飲みに来てくれ、他の同級生の話題になった。
すると相当の数の同級生が亡くなっているそうだ。
その中には16歳まで毎日のように私と遊び回っていたA君が入っている。
彼は6年前に既に亡くなっていた。
その話を聞いて私は絶句!(名取に戻って来るのが遅かった)

 ところでスナックのオープンにあたり、宣伝はまったくしなかった。
最近になって少しづつチラシを持って知り合いの家を訪問している。
それでそのチラシの効果が最近になって発揮されて来てる。
 チラシが回りにまわって思いがけない方々に伝わり、
飲みに来てもらっている。本当に懐かしい方々の訪問に感謝している。


2013・6・12(水) 曇り
 スナックは始まったばかりなので
地元の住民はまったくと言っていいくらい知らない。だから来ない。
現在は前スナックの常連さん10人くらいが繰り返し来てくれる程度。
そしたら昨夜、「表のネオンを見て来た」という人が入ってきた。
カウンターに座り「トラック野郎の団十郎さん、本人ですか?」だって。

 嬉しいですね。看板を見て入って来てくれるお客さんがいてこそ、
新しいお客さんの開拓なんだもの。

 さて今日あたりからご近所にチラシ配りをしよう。


2013・6・8(土)   晴れ
 PM3:00〜5:00、
岩手県花巻市『志戸平温泉』にて、
三洋工業東北システム鰍フ安全大会で文化講演をやる。

 講演を終えてすぐ『スナック団十郎』へ戻る。
7:30、スナックに到着。
 スナックは6:00から奥さんがオープンさせているが
お客はまだ誰一人来ていなかった。

 私の周囲のスナックはほとんどが8:00オープンだ。
そういえば田舎の水商売は全国的に8:00 オープンみたい。
 私が6:00オープンにした理由は
昔(昭和52年)、国分町で『スナック団十郎』をやっていたときが
5:00オープンだったからその名残り。
 国分町の場合、サラリーマンは5:00の仕事帰りに飲む。
そして10:00頃の最終電車・バスで帰宅する。

 しかし田舎の場合、サラリーマンは帰宅して夕食を済ませた後に
スナックへ飲みに出るようだ。
だから6:00にオープンしても8:00までは誰も飲みに来ないみたい。


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